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みなさんからの「お茶のギモン」にお答えします!(前編)

2026.03.14

和田麻由

みなさんからの「お茶のギモン」にお答えします!(前編)

先日、CHACHACHA通信で「お茶にまつわるギモン」を募集したところ、たくさんの声が集まりました。ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございます!

いただいたギモンを読みながら、私自身も「それ、気になる」「改めて知りたい」と感じるものばかり。

そこで今回は、1899の日本茶インストラクターの坂上克仁に、読者のみなさんのギモンを聞いてみることにしました。

すべてのギモンにお答えすることはできませんが、前編・後編の2回に分けて、できるだけ多くご紹介していきます。

目次
Q1.淹れ方がいまいちよく分からない。おいしい淹れ方が知りたい。
Q2. 何煎目まで飲めるの?
Q3. ティーバッグは何回浸出できる?
Q4. 同じ茶葉でもお茶を淹れるたびに味が変化してしまう。温度に気をつけているが、一定の美味しさに淹れるコツは何か。
Q5. 紅茶、中国茶など外国で作られたお茶は、最初にお湯を少し入れて捨ててからお湯を入れた方がよいと聞いた事がある。本当?
Q6. 正しい保存方法について、改めて知りたい。冷凍保存はあり?
Q7. 茶葉は賞味期限が切れてからどのくらい飲める?いつも余ってしまう。
Q8. 余った茶葉の活用法を知りたい。
Q9. 玉露抹茶って何?抹茶と粉末緑茶を混ぜたもの?
Q10. ほうじ茶はなぜ茶色?
Q11. 急須で淹れたお茶、かなり時間がたって冷め切った状態になっても飲んで大丈夫?
Q12. 一日にマグカップ6杯分以上緑茶を飲んでいるが、健康に悪くないか。
Q13. 緑茶はカフェインが含まれているが、夜は控えた方がいい?夜でも気にせず飲む方法は?

①「淹れ方」「浸出」のギモン

Q1. 淹れ方がいまいちよく分からない。おいしい淹れ方が知りたい。

寄せられたギモンの中で一番多かったのが、淹れ方について。「正しい淹れ方は?」「種類ごとに淹れ方は違うの?」「それぞれの適温は?」など、あらためて正しい淹れ方について知りたいというお声をたくさんいただきました。

坂上:
急須での淹れ方は、「絶対こうでないといけない」というのはないんですよ。
自分好みの味わいのお茶になれば、淹れ方は自由でいいと思っています。

「茶葉の量」「お湯の量」「湯温」「浸出時間」
これら4つのポイントを意識すると、自分好みの味わいだったり、お茶が持つ個性を引き出せると思います。

ざっくりですが、目安はこちらです。

種類 茶葉の量 湯量 湯温 浸出時間
玉露 5~6g 60ml 50~60℃ 2~2分半
煎茶 4~5g 120ml 70~80℃ 1分
深蒸し煎茶 4~5g 120ml 70℃前後 45秒~1分
番茶 5g 150ml 90℃以上 30秒
ほうじ茶 5g 150ml 90~100℃ 30秒
和紅茶 3g 150ml 90~100℃ 2分

旨みを出したいお茶ほど低温、 香ばしさや軽さを楽しむお茶ほど高温、
と覚えていただくと失敗しにくいです。

▼1899公式Youtubeでは、「おいしい淹れ方」を動画でご紹介しています。参考にしてみてくださいね。

おいしいお茶の入れ方 – 日本茶インストラクターが教える秘訣|1899

おいしいほうじ茶の淹れ方|1899

Q2. 何煎目まで飲めるの?

煎茶は何回か試飲してもいいイメージですが、ほうじ茶や紅茶も何煎もいけるものですか?

坂上:
これも、自由です!
お手元にあるお茶が何煎まで飲めるのか試してみるのも楽しみ方の一つです。
成分的に二煎目以降は飲んだらダメということはないので、お好みです。

以前、ティーカレッジでほうじ茶を二煎目以降も味わう体験をしたことがあります。
「三〜四煎目までいける」「四煎目までは淹れても香りは残っている」など、様々なコメントがありましたよ。

Q3. ティーバッグは何回浸出できる?

坂上:
お好みです(笑)。
ただ、一度浸出し終えたティーバッグを時間を置いて再浸出となると、お湯に浸った茶葉が傷んでしまったり、劣化が進んでしまうこともあります。

なので、基本的には1回使い切りがおすすめではありますが、衛生的に問題のない範囲であればもう一回浸出しても大丈夫だと思います。

Q4. 同じ茶葉でもお茶を淹れるたびに味が変化してしまう。温度に気をつけているが、一定の美味しさに淹れるコツは何か。

プロに是非聞いてみたい内容です!レストランで提供する時も一定の品質で提供することを意識していると思うのですが、自分で淹れる時に気を付けるポイントはありますか?

坂上:
お茶の味というのは、前述の「淹れ方」でも紹介したのですが、4つの要素が影響します。
「茶葉の量」「お湯の量」「湯温」「浸出時間」です。温度だけではなく、4つの要素を意識して淹れてみるとよいかもしれません。これらが一定になると、味わいも大きなばらつきが少なくなるはずです。

余談になりますが、
お茶は、味が変わるのは当たり前なんです。
茶葉は農作物なので、ばらつきがあるのが当然。
たとえ、同じ品種、同じ銘柄、同じ産地でも味わいが違うことがあります。
淹れ手が機械のように同じ条件で淹れたとしても、まったく同じ味わいにはほぼならないと言い切ってしまっていいのでは?と個人的には思っています。

まぁでも、それがお茶の良さでもあります。
お茶を淹れた味わいはその瞬間しかないから、今の瞬間を存分に楽しむ――忙しい日々の中で、急須で丁寧に淹れた「一期一会」を楽しむというのも大切かなと思います。

お店としては、
許容範囲の幅を決めちゃう、ということをしています。
レシピを決めれば、ある程度品質に大きくブレはでない。温度だけではなく、注ぎ方や、注ぎきるまでのスピード感も練習して、スタッフによって大きくばらつきができないように意識しています。
お茶の良さが感じられる範囲であれば、その幅は淹れ手の良さ、かな。

また、
飲む時の自分の体調、メンタルによっても、味わいが変わって感じることもあります。
ほかにも、周りの環境によっても味わいの感じ方に変化があると思います。
液体はたいして変わっていなくても自分自身が変わっているということもあるかも。

Q5. 紅茶、中国茶など外国で作られたお茶は、最初にお湯を少し入れて捨ててからお湯を入れた方がよいと聞いた事がある。本当?

坂上:
様々な種類の茶葉があるとは思うのですが、
例えば、中国茶では茶葉がぎゅっと固まっている形状のものがあるので、お湯を入れて開くまでに時間がかかります(茶葉が開かないと味がでない)。
なので、「洗茶(せんちゃ)」といって茶葉を開かせるために一度お湯を入れて捨てることがあります。
最初にお湯を入れて茶葉を開かせて、その次に味を引き出すという狙いがあったり、また、汚れやほこりを落とす目的もあるんだそうです。

ただ、日本の和紅茶、一般的な紅茶では、基本的に必要ありません。
むしろ、香りや味を逃してしまうこともあります。

②「保存」「期限」「余り問題」について

Q6. 正しい保存方法について、改めて知りたい。冷凍保存はあり?

なるべくおいしい状態を保てる保存方法が知りたいです。

坂上:
CHACHACHAブログで保存方法についてまとめているブログがあるので、ぜひそちらをご参考に。

正しい茶葉の保管方法〜開封後の期限は?~ | |1899 CHACHACHA BLOG

保存のポイントは、「光を避ける」、「水分(湿度)を避ける」、「高温を避ける」、「空気に触れさせない」、です。
未開封であれば冷凍保管しても香りは飛びませんので、長期間保存する場合には冷凍保管もありです。

Q7. 茶葉は賞味期限が切れてからどのくらい飲める?いつも余ってしまう。

このギモン、きっと多くの人が感じているギモンな気がします!
どのくらいまでならOK、とかありますか?

坂上:
どのように保存されているかによって劣化のスピードは異なるので一概には言えませんが、
基本的には賞味期限が切れたお茶を飲むのはおすすめしません。

ただ、保存環境・状態がよければ、期限が切れた後も茶葉自体は劣化はしているけど、飲めちゃうとは思います。(あくまでも自己判断にはなりますが。)

とはいえ、記載されている賞味期限内に飲みきりたいものですよね。
賞味期限が切れた茶葉を見てみて、明らかに湿っぽいにおいがする、黄色く変色している、カピが生えているなどがあれば、飲まずに破棄するのがよいかと思います。

Q8. 余った茶葉の活用法を知りたい。

坂上:
期限内に飲み切れなさそうな時は、
CHACHACHAブログでも紹介している料理に使ってみるのはどうでしょう。
手軽に作れるものであれば、細かくした緑茶に塩を合わせれば、「緑茶塩」に。
ほうじ茶の茶葉はバリバリだけど(笑)。柔らかそうであれば使えると思います。

その他、香炉で香りを楽しむのも癒されますよ。

▼CHACHACHAブログでは、お茶を飲むだけでない楽しみ方もご紹介しています。

お茶で染め物をやってみました|1899 CHACHACHA BLOG
茶香炉の使い方とは?お気に入りの茶葉でリラックス!|1899 CHACHACHA BLOG

③種類・用語の違い

Q9. 玉露抹茶って何?抹茶と粉末緑茶を混ぜたもの?

坂上:
商品ごとに異なると思いますが、抹茶と粉末玉露をブレンドした商品もあります。
煎茶に抹茶をプラスしているタイプなどもありますよ。

Q10. ほうじ茶はなぜ茶色?

こう聞かれると、確かに、なぜなんだろう?と。煎茶もほうじ茶も同じ緑茶の葉っぱですもんね?

坂上:
肉を焼いたら茶色くなるのと同じです!
ほうじ茶は、葉っぱを焙煎して作っているので、緑色から茶色になっています。メイラード反応です。

④健康・体への影響

Q11. 急須で淹れたお茶、かなり時間がたって冷め切った状態になっても飲んで大丈夫?

坂上:
まず、急須で淹れたお茶は早く飲んだほうが美味しいです!

衛生的には、浸出後のお茶の保存状況がよければ大丈夫だと思います。これはもうご自身の判断にゆだねざるを得ない。
急須で淹れたお茶の成分(カテキン)は、時間が経っても変質はしないと言われているそうです。
お湯で淹れたあとに冷まして飲んでも、機能的な効果は変わらないんだとか。
反対も同じで、冷たいお茶を電子レンジで温める程度であれば成分は変化しないそうです。

ただし、高温多湿の室内に置かれたお茶やお湯に浸った茶葉は、劣化し、腐ってしまうので、淹れた後は早めに飲み切るのがおすすめです。

Q12. 一日にマグカップ6杯分以上緑茶を飲んでいるが、健康に悪くないか。

一日に何杯くらいがよいのでしょうか?

坂上:
お茶に含まれるシュウ酸は尿路結石のリスクがあり、
煎茶には、浸出液100㎖あたり5~15㎎のシュウ酸が含まれているとされています。
一日40〜50㎎以下が望ましいとされているので、煎茶だと一日10杯程度。

カフェイン量も気になりますが、一日あたりの摂取量目安は健康な人で400㎎とされているので、煎茶だと一日10杯程度にあたります。

Q13. 緑茶はカフェインが含まれているが、夜は控えた方がいい?夜でも気にせず飲む方法は?

坂上:
カフェインの効き具合は人によるので、影響の少ない方は夜に飲んでも大丈夫だと思います。
カフェインが気になる方やその時の体調によって、夜は控えていただけるとよいでしょう。

夜にお茶が飲みたい場合は、玄米茶など、煎茶に別の素材がブレンドされているものだと、1杯あたりの茶葉の量が減るので、1杯あたりのカフェイン量も控えることができると思います。
その他、最近はノンカフェインの日本茶があるらしいです!私も試してみたいと思っています。

▼お茶のカフェインについてご紹介。ぜひご参考に。
緑茶のカフェイン量と健康効果とは?|1899 CHACHACHA BLOG
ほうじ茶のカフェイン量は少ない?1日の摂取量の目安とは|1899 CHACHACHA BLOG

今回寄せられたギモンは、
どれも「今さら聞けないけれど、確かに気になること」ばかりでした!
坂上の話を聞きながら、お茶は、知識が増えるほど難しくなるのではなく、むしろ、もっと自由になっていくものなのだな~と。

話はまだまだ尽きませんが、
前編はここまで。

後編では、お茶の美味しさや抹茶についてのギモンについてお答えしていきます。
次回も、どうぞお楽しみに!

(後編は4月中旬に配信予定です)

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