木の枝…じゃなくて「くびき茶」を飲んでみた
突然ですが、奄美大島に旅行にいってきたときの話をします。
奄美大島、皆さんは行ったことがありますか?
場所は、屋久島と沖縄の間。
旅先としては、沖縄に比べるともしかしたら少しマイナーかもしれませんが、温暖で、冬でも過ごしやすい気候です。
2021年には、世界自然遺産に登録されています。
ですから、とっても自然豊か。
街中はこんな感じ。生活と自然との距離が近い。

金作原(きんさくばる)原生林は、まさに亜熱帯の森。
入るには認定ガイドの同行が必須で、大切に保護されています。

海もとってもきれい。ウェットスーツを着用すれば冬も入れちゃう。

立派なマングローブ林もあって、カヌーを漕げます。

奄美の自然を利用した染色方法を用いる、大島紬はうっとりする美しさ。

あとは黒糖焼酎もおいしいですね。最高。

なんとなくのんびりとした空気が流れていて、出会った人は、皆さんあたたかい人ばかり。
そんな奄美大島の魅力と、旅の思い出は話し出すと尽きないのですが・・・今回特にご紹介したいのはそこで見つけたお茶のこと。
スーパーや道の駅でお茶コーナーをのぞいてみると、見たことのないお茶を発見しました。
それがこちら。

お茶というか、これは枝?
「くび木茶」というそうです。
私はしっかりパッケージされているものを購入しましたが、もっとラフに、赤いネット(昔みかんを包んでいたような)にどっさり入って売られているのも目にしました。

どのお店をのぞいてみても基本売られていて、奄美ではメジャーなお茶なのでしょうか。
調べてみると、くび木茶というのは、奄美大島の山に自生している、つる性の常緑低木の植物「ツルグミ」の幹や茎からできるお茶のことだそうです。
この「ツルグミ」の別名が「クビキ」。だからくび木茶と呼ばれているのですね。
私が購入した商品には、ツルグミを切り出し、小さくカットして乾燥させたものであるという説明書きが。
商品名は、カットくび木(奄美大島産ツルグミ)となっていました。
お茶の木の「葉」を使って作る緑茶とは別物と考えてよさそうですね。
淹れ方は、急須は使わず、やかんに水と共に入れて、直接火にかけて煮だすスタイルとのこと。
それでは早速やってみましょう。
丁度いいやかんがなかったので、今日は鍋でトライ。
よく洗ったクビキを、水の中に。

見慣れぬビジュアルに若干の不安を抱きつつ、信じて火にかけます。
いったいどんな味がするのか。想像がつきません。
ちなみに、パッケージ上での推奨分量は、一リットルの水に対してクビキ2本。
大変経済的です。
沸騰すると、ほのかに木の香りが漂ってきました。
日頃飲むお茶の香りとは違いますが、これはこれで癒されていい感じ。
そして、少し赤みがかった色が出てきました!
きれいな色がつくと嬉しくなってきますね。

沸騰したら火を止めて10分置くという作り方がパッケージでは紹介されていましたが、好みでくび木の量を調節してOKとのこと。
色がやや薄めに感じたので、追いクビキしてみました。
するとこんなきれいな赤茶色に。
これで完成です。

気になるくび木茶の味はというと、全然クセがなく飲みやすい。
渋みやえぐみ、くさみのようなものは全くありません。
すっきりとしていておいしい。
木の香りからくるような爽やかさがあり、嫌な感じはなくガブガブ飲めます。
飲みやすさとしては、ほうじ茶や麦茶が近いでしょうか。
特別な時に飲むお茶というよりも、日常に寄り添ってくれるようなお茶なのかなという感じがします。
私は食事と合わせておいしくいただきました。

くび木茶は、奄美大島では、さまざまな効能が期待できるとして、昔から親しまれてきた伝統的なお茶なのだそう。
くび木茶を味わっていると、奄美大島のやさしい空気やあたたかな人たちが思い出されます・・・すでにもう、また行きたくなっています。
これも、旅先でお茶を見つける醍醐味かもしれませんね。
ぜひ皆さんも旅先でお茶、探してみてください。


