「お茶」をテーマに龍名館がお届けするレストラン&ホテル

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世界お茶まつりで体験!路上茶屋で巡る5か国のお茶

世界お茶まつりで体験!路上茶屋で巡る5か国のお茶

3年に一度開催される世界最大級のお茶の祭典「世界お茶まつり」。
10月に静岡市のグランシップで開催された「秋の祭典」では、1899も「ワールドO-CHAマーケット」に出展し、日本茶を通じて多くの方々と交流することができました。

会場内外で様々なプログラムが催されている中、私が立ち寄ったのは3年前にも体験して思い出に残っていた「世界の路上茶屋」。
世界8か国の路上茶屋が再現され、国ごとのお茶の愉しみ方やお茶文化を体験できるエリアとなっており、お茶を飲むだけではなくお茶を囲んで人と出会う時間が広がっていました!

2日間で5か国を巡れたので順にご紹介します!

インドネシア「テポチ」

はじめに訪れたのはインドネシア。
笑顔が素敵なスタッフさんが出迎えてくれました!

席に運ばれてきたのは、ポットに入ったジャスミン茶(ジャスミン+緑茶)とロックシュガーが入ったカップ、クルプック(タピオカ揚げせんべい)です。
ジャスミンはインドネシアの国花の1つだそうです。

ポットの注ぎ口についているのは茶葉が入っているパッケージとのこと。
色とりどりの包装が可愛く、目でも楽しめるのが素敵ですね。

ポットには直接茶葉が入っていました。
カップに移して飲むのですが浸出され続けているので最初は苦いです…が、お茶を注ぐことでカップのロックシュガーが溶けていくので、だんだん甘みが増していきました。

スタッフの方の「お茶も人生も待てば待つほど甘くなる」という言葉が印象的でした!

路上茶屋ならでは、ということでお茶好きな女性と相席させていただき素敵な時間を過ごすことができました。

ウズベキスタン「コクチャイ」

次に訪れたのはウズベキスタン。
古都サマルカンドの路上茶屋であるチャイハネをイメージしたそうです。
ちなみにチャイハネは、チャイ=お茶、ハネ=部屋で「お茶を飲む部屋」を意味すると教えてもらいました。

ここでは、緑茶レモンティーとスルスキという焼き菓子をいただきました。
ポットとカップの柄は綿花が一般的だそうです。

ポットを開けてみると茶葉とカットされたレモンが入っていました。

ポットからカップにお茶を注ぎ、いざ飲もうとすると「ポットに戻してください」の声が…!
ポットに戻し、再度カップに移し…を3回繰り返します。
そうすることでお茶がよく混ざるそうですよ。

爽やかな味わいの緑茶レモンティー、作り方を教えてもらったので気になる方がいればお試しください。
個人的には砂糖の甘さは気になりませんでした。

①スプーン1杯の茶葉をポットに入れる
②スプーン1杯の砂糖をポットに入れる
③カットしたレモンをポットに絞る
④絞ったレモンの皮をポットに入れる
⑤お湯を注いで完成!

ちなみに、焼き菓子のスルスキが固いと聞き(手で割れませんでした…)ブースに持ち帰って出展メンバーでいただきました。

イラン「シャイ」

2日目の最初に訪れたのはイラン。
サモワールという湯沸かし器の上部にティーポットを置いて濃いめに紅茶を煮出し、お湯を足して好みの味に調整して飲むそうです。

運ばれてきた紅茶には、サフランで色付けされた棒付きの氷砂糖(ナバット)が添えられていました。
色が黄色いほど高級とされるそうですが、提供されてたものもかなり黄色いのではないでしょうか。

そして口がたくさんあるティーポットが展示されており驚きました。
1つ以外はフェイクとのことですが衝撃的な見た目ですよね。

マレーシア「テタレ」

続いてマレーシア。
シンガポールの隣に位置しているので、お茶の文化も似ているそうです。

練乳入りの紅茶「テタレ」は、テ=紅茶、タレ=引くを意味します。
引く??となりましたが、淹れ方に答えがありました。
高い位置から注ぎ移す動作をする際に、容器を引くように動かすことを表しているそうです。
高い位置から勢いよく注ぐことで、たくさん空気を含んで泡立つそう。

練乳入りでしたが、居合わせた女性と「もっと甘いかと思った」と同じ感想で盛り上がりました。

マレーシアは暑いので、コールドテタレも人気があるそうです。

ベトナム「チャーサイン」

最後に訪れたのはベトナム。
快く写真撮影に応じてくれたスタッフさん、1899にもお越しいただいたことがあるということでご縁を感じました。

お茶はどこかなと見渡すと、保温容器の中にありました!

茶葉は入れっぱなしということで、どんどん苦くなっていくそうです。
いただいたお茶もかなり渋い…

会話(仲間内のコミュニケーション)を目的としているそうで、味はそこまで気にしないのが本場のよう。
私もスタッフの方と会話を楽しみながら飲んでいたら、いつの間にかお茶を飲み終えていました。

一緒に煙草やお菓子などを売っていることが多いそうです。昔は筒状の水煙草も吸えたようで見せてもらいました。

ちなみに、長年ベトナムに住んでいた方がこのブースを体験したときには、「お茶はまだまだ甘いよ(現地ではもっと渋いよ)」「水煙草は年配世代が吸っていたけど、今の若者は吸わないよ」と仰っていたようです。

5か国の路上茶屋体験を通して

今回、5か国の「路上茶屋」体験を通して改めて感じたのは、 お茶はただの飲み物ではないということです。
待つ時間を楽しむ、一緒に飲む人を大切にする、コミュニケーションツールにもなる、 それは国が違っても、どこか共通している部分があるように思います。

3年後の「世界お茶まつり」に出展した暁には、より多くの国のお茶を体験し、お茶好きな皆さんとの出会いを楽しみたいです。