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石鎚黒茶とプーアル茶、後発酵茶を味わう

石鎚黒茶とプーアル茶、後発酵茶を味わう

2026年9月から始まる1899の「ほうじ茶・番茶フェア」。
ほうじ茶・番茶といっても、その種類や製法はさまざまです。
今回のフェアでは、期間限定で愛媛県の伝統茶「石鎚黒茶」もご用意しています。

石鎚黒茶は、日本では数少ない「後発酵茶」のひとつ。

後発酵茶と聞くと、日本では石鎚黒茶や阿波晩茶などが知られていますが、中国を代表する後発酵茶といえば「プーアル茶」。同じ後発酵茶でも、製法や味わいにはどのような違いがあるのでしょうか。

ちょうど以前、中国のお土産としていただいたプーアル茶が手元にあったので、この機会に開封し、日本の後発酵茶との違いを思い浮かべながら味わってみることにしました。

フェアで楽しめる「石鎚黒茶」とは?

石鎚黒茶は、茶葉を蒸したあと、カビと乳酸菌の力を借りて二段階発酵を行うという、全国的には珍しい製法で作られています。

ひと口飲むと感じるやさしい酸味と、どこか奥行きのある風味は、普段飲み慣れている煎茶やほうじ茶とはまた違った魅力があります。
淹れたお茶の色は、鮮やかな琥珀色。どこか透き通るような明るさがあります。
日本では珍しい後発酵茶ですが、海外にも後発酵茶はあるのでしょうか。

「石鎚黒茶」は1899公式オンラインショップでもお取り扱いしております。

世界の後発酵茶

後発酵茶というと、中国のプーアル茶が有名ですが、東南アジアの山間部にも、古くから茶葉を発酵させて楽しむ食文化があるそうです。例えば、ミャンマーの「ラペット」やタイの「ミヤン」などは、茶葉を漬け込んで発酵させたもので、そのままお茶として飲むだけでなく、サラダのようにして食べることもあるんだとか。世界には、その土地の風土に合わせた多様な「後発酵茶」の形が存在しているのですね。

中国を代表する後発酵茶「プーアル茶」

プーアル茶は、中国・雲南省で古くから親しまれている後発酵茶です。
茶葉を微生物の働きによって熟成させることで、独特の深い香りとまろやかな味わいが生まれます。日本ではティーバッグで見かけることもありますが、本場では茶葉を円盤状に固めた「茶餅(ちゃへい・ちゃびん)」という形で流通しているものも多くあります。

石鎚黒茶とプーアル茶、製法はどう違う?

「後発酵茶」とひとことで言っても、そのつくり方は一つではありません。

石鎚黒茶の最大の特徴は「二段発酵」。茶葉にカビをつけて発酵させたあと、さらに乳酸菌で発酵させることで、特有の爽やかな酸味が生まれます。

一方、中国のプーアル茶は、微生物の働きを利用して熟成・発酵させます。
今回いただいたプーアル茶は、長方形に固められた「茶磚(ちゃれんが)」タイプ。圧縮して保存・熟成させるのも、プーアル茶ならではの特徴だそうです。

同じ後発酵茶でも、製法や見た目は大きく異なります。では、実際に淹れてみると、味わいにはどんな違いがあるのでしょうか。

初めての茶磚(ちゃれんが)を開封!

いただいたプーアル茶は、長方形に固められた「茶磚(ちゃれんが)」という形のものでした。
日本ではあまり見かけない形に、開ける前からわくわく…!
早速、開封してみます。

茶葉がぎゅっと詰まっていて、迫力があります。

茶葉をほぐす

茶葉を少しずつ崩していきます。
茶刀がないので、ナイフで代用しました。グサッとさしてゆっくりほぐしていきます。
茶葉が思ったより飛び散る‥汗

ほどよく崩れた茶葉の香りを嗅ぐと、枯れ葉のような落ち着いた香りが。

プーアル茶を淹れてみる

茶磚からほぐした茶葉を、いよいよ淹れてみます。
初めてプーアル茶を淹れるので、インターネットで調べた淹れ方を読みながら恐る恐るやってみます。
中国茶では、一度お湯を注いですぐに捨てる「洗茶(せんちゃ)」という工程を行うそうです。

今回は、さっと洗茶をしたあと、あらためて熱湯を注いで一煎目を淹れました。

湯呑みに注ぐと、水色は深みのある赤褐色。ほうじ茶や紅茶とも少し違う、落ち着いた色合いです。
最初に感じた香りは、どこか木を思わせるような、熟成茶ならではの奥深さ。少し個性的な香りを想像していましたが、実際に飲んでみると口当たりはとてもまろやかで、渋みや苦味は控えめでした。一口、また一口と飲み進めるうちに、ゆっくりと体に染み渡るような落ち着いた味わいに。

「後発酵茶」とひとことで言っても、日本の石鎚黒茶とはまた違った魅力があることを実感しました。

日本と中国。同じ後発酵茶でもこんなに違う

石鎚黒茶とプーアル茶は、どちらも「後発酵茶」という共通点を持っています。しかし、実際に味わってみると、その個性は驚くほど異なりました。
石鎚黒茶は、乳酸菌発酵による爽やかな酸味が印象的で、すっきりとした飲み口。一方のプーアル茶は、熟成によるまろやかなコクと深みのある香りが特徴で、ゆったりとした時間を過ごしたいときにぴったりの味わいです。

製法が異なれば、香りも味わいも変わる。同じ「後発酵茶」というカテゴリーでありながら、それぞれの土地の気候や風土、受け継がれてきた製茶技術が、お茶の個性を育んでいることが感じられました。

2026年9月から始まる1899「ほうじ茶・番茶フェア」では、「石鎚黒茶」を含むこだわりのほうじ茶・番茶をご用意しています。 ぜひこの機会に、その個性豊かな味わいを体験してみてください。

石鎚黒茶について、もっと詳しく知りたい方はこちらの過去ブログもおすすめです。ぜひあわせてご覧ください。
石鎚黒茶と屋久島茶 茶畑を巡って
【体験記】石鎚黒茶・新宮茶の秘密に迫る
碁石茶と石鎚黒茶を訪ねて~高知県と愛媛県へのお茶の旅~
後発酵茶ってなに?

レストラン1899お茶の水

レストラン1899お茶の水

JR御茶ノ水駅 徒歩3分
お茶のある もてなしの食風景

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