おいしいお茶の入れ方-日本茶インストラクターが教える秘訣
急須でおいしくお茶を淹れたい方へ。
1899のドリンク開発責任者を務める、日本茶インストラクターの坂上克仁が教える、お茶のおいしい淹れ方をご紹介します。
今回は、緑茶の中でも最もスタンダードな「煎茶」をおいしく淹れるための準備、急須の使い方、注ぎ方など、基本から丁寧に説明していきます!
使用する道具の紹介

おいしくお茶を淹れるためには、準備が大切です。
まずは使用する道具を用意しましょう。
使用する道具
- 急須
- 湯呑(2つ)
- 煎茶の茶葉(4グラム)
- ティースプーン
急須にはいろいろなタイプがありますが、基本的にはお好みのもので問題ありません。
淹れたいお茶の量や好みのデザインから選ぶもよし。可能であれば実際に手に持って、しっくりくるものを探してみてください。
ちなみに1899で使用しているのは、こちらの底網タイプの万古焼の急須です。
お手入れが簡単で、網の目が細かいため、どんな日本茶もおいしく淹れられます。
【STEP1】急須に茶葉を入れる

道具の準備ができたら、急須に茶葉を入れていきましょう。
茶葉はどのくらい入れるかわかりますか?
今回は湯呑2つ分を淹れますので、使用する茶葉の量は4グラムです。
ティースプーンに軽く山盛り2杯分が目安ですので、はかりがなくても大丈夫です。
【STEP2】お湯の温度調整

続いて急須にお湯を入れるのですが、ここに大事なポイントが。
熱湯はそのまま使わずに、温度を調節してから使うのが、おいしく煎茶を淹れるための秘訣です。
お湯の温度が高い場合、苦みや渋みが強いお茶を淹れることができます。
反対に、お湯の温度が低い場合は、苦みや渋みが抑えられ、旨味を感じやすいお茶を淹れることができます。
適温はお茶の種類によって異なり、一般的な煎茶に使うお湯の適温は約80℃とされています。
グレードの高い上級煎茶の場合は約70℃が基本といわれており、同じ煎茶の中でも種類によって適温が異なります。
お湯は、器から別の器に移し替えるごとに5~10℃ずつ温度が下がるため、その性質を利用して温度を調節します。
沸騰した100℃のお湯をポットに移すと、ポットのお湯は約90℃になります。
このお湯を、ポットからいったん湯呑に移すことで、温度が約80℃になります。湯呑に注ぐときは、8分目まで注ぎましょう。
お湯を湯呑に移すことによって、お湯の温度を下げられるだけではなく、湯呑を温めること、湯呑2杯分としてちょうどよい量のお湯をはかることもできます。
このひと手間で、一石三鳥ですね。
また、水道水を使用する場合は、一度しっかり沸騰させてから温度を下げていきましょう。
カルキを飛ばしてから使用するのも、おいしいお茶を淹れるポイントです。
【STEP3】急須にお湯を入れる

お湯が80℃になったので、湯呑から急須に移していきます。
煎茶を淹れる場合は、お湯を入れてから1分~2分ほど時間をおいて、お茶を浸出させるのがおすすめです。
深蒸し煎茶の場合は、30秒が目安になります。
お湯の温度と同様に、同じ煎茶の中でも種類によっておすすめの浸出時間が異なるので、おいしく淹れたい場合にはぜひ意識してみてくださいね。
お湯を入れたら、急須は揺すらず、蓋をして静かに待ちましょう。
【STEP4】廻し注ぎ

お茶を淹れる際は、それぞれの湯呑のお茶の量や味を均一にするために、「廻し注ぎ(まわしつぎ)」という淹れ方で淹れていきます。
お茶は一度に注ぎ切らずに、何度も急須を傾けながら少しずつ注いでいきます。
2つの湯呑に注ぐ場合、「1つ目→2つ目」の順に注いだら、次は「2つ目→1つ目」の順に注ぎます。
これを、お茶を注ぎ終わるまで「①→②、②→①、①→②…」と繰り返します。
3つの湯呑に注ぐ場合は、「①→②→③」の順に注いだら、次は「③→②→①」の順に注ぐと均一に淹れられます。

急須の中のお茶が少なくなったら、急須をしっかりと傾けて最後の一滴まで注ぎ切りましょう。
急須の中にお湯が残っていると、お茶の味成分が浸出し続けてしまうため、二煎目の味に影響が出てしまいます。

注ぎ終わると、急須の注ぎ口側に茶葉が固まっているので、中央に移動させましょう。
急須を左手に持ち替え、右側に傾けて、右手のひらでトントンと急須をたたきます。

茶葉を中央に移動できたら、蓋は少しずらして置いておきましょう。

【STEP5】二煎目を楽しむ
煎茶は、急須に残った茶葉に再びお湯を注いで、二煎、三煎と味わうことができます。
二煎目は茶葉が開いており、味が出やすくなっています。
そのため、お湯は冷まさずに熱湯のまま使用し、浸出時間は一呼吸ほどで十分お楽しみいただけます。
一煎目との色や味、香りの違いを、ぜひ体験してみてください!
おいしいお茶の淹れ方は、こちらの動画でもご覧いただけます。深蒸し煎茶を例に、実際に淹れています。
お茶を楽しむワークショップのご紹介

おいしいお茶の淹れ方、いかがでしたでしょうか。
1899では、今回ご紹介したようなお茶の淹れ方や、お茶の楽しみ方をお伝えする機会として、日本茶セミナー「ティーカレッジ」を開催しています。
講師が丁寧にご説明しますので、ぜひお気軽にご参加ください。
日本茶インストラクター 坂上克仁のご紹介

1899のドリンク開発責任者。1899が主催する日本茶セミナー「ティーカレッジ」の企画・講師を務める。
東京都千代田区内中学校への授業協力、千代田区主催の日本茶セミナー講師実績あり。
2018年 日本茶インストラクター取得
2022年 日本茶アンバサダー協会「日本茶ゴールドアンバサダー」に就任
ひとこと
お茶を通して多くのお客様にお楽しみいただき、笑顔になっていただくことを目標としています。
お茶には様々な楽しみ方があります。
淹れる、飲む、食べるという方法でも楽しめます。
お客様の好きな、お客様の生活に合ったお茶の楽しみ方が見つかるように、お手伝いをさせていただきます。



