当ウェブサイトを快適にご利用いただくためクッキーを使用します。詳細の確認

1899 CHACHACHA Blog

     

おいしいお茶の入れ方-日本茶インストラクターが教える秘訣|1899 CHACHACHA BLOG

2023/01/21 一服のお茶のような話 編集長 山口沙織

おいしいお茶の入れ方-日本茶インストラクターが教える秘訣|1899 CHACHACHA BLOG


おいしいお茶の入れ方-日本茶インストラクターが教える秘訣

急須でおいしくお茶を淹れたい方へ。
1899のドリンク開発責任者を務める、日本茶インストラクターの坂上克仁が教える、お茶のおいしい淹れ方をご紹介します。

今回は、緑茶の中でも最もスタンダードな「煎茶」を美味しく淹れるための準備、急須の使い方、注ぎ方など、基本から丁寧に説明していきます!

使用する道具の紹介

おいしくお茶を淹れるためには、準備が大切です。
まずは使用する道具を用意しましょう。

<使用する道具>

・急須
・湯呑(2つ)
・煎茶の茶葉(4グラム)
・ティースプーン

急須にはいろいろなタイプがありますが、基本的にはお好みのもので問題ありません。
淹れたいお茶の量や好みのデザインから選ぶもよし。可能であれば実際に手にもって、しっくりくるものを探してみてください。

ちなみに1899で使用しているのは、こちらの底網タイプの万古焼の急須です。
お手入れが簡単で、網の目が細かいため、どんな日本茶も美味しく淹れられます。

【STEP1】急須に茶葉を入れる

道具の準備ができたら、急須に茶葉を入れていきましょう。

茶葉はどのくらい入れるかわかりますか?
今回は湯呑2つ分を淹れますので、使用する茶葉の量は4グラムです。
ティースプーンに軽く山盛り2杯分が目安ですので、量りがなくても大丈夫です。

【STEP2】お湯の温度調整

続いて急須にお湯を入れるのですが、ここに大事なポイントが。
熱湯はそのまま使わずに、温度を調節してから使うのがおいしく煎茶を淹れるための秘訣です。

お湯の温度が高い場合、苦みや渋みが強いお茶を淹れることができます。
反対に、お湯の温度が低い場合は、苦みや渋みが抑えられ、旨味を感じやすいお茶を淹れることができます。

適温はお茶の種類によって異なり、一般的な煎茶に使うお湯の適温は約80℃とされています。
グレードの高い上級煎茶の場合は約70℃が基本と言われており、同じ煎茶の中でも種類によって適温が異なります。

お湯は、器から別の器に移し替えるごとに5~10℃ずつ温度が下がってきますので、その性質を利用して温度を調節します。

沸騰した100℃のお湯を移したので、ポットのお湯は約90℃です。
このお湯を、ポットから一旦湯のみに移すことで、温度が約80℃になります。
湯呑に注ぐときは、8分目まで注ぎましょう。

お湯を湯呑に移すことによって、お湯の温度を下げられるだけではなく、湯呑みをあたためること、湯呑2杯分として丁度いい量のお湯の量をはかることもできます。
このひと手間で、一石三鳥ですね。

また、水道水を使用する場合は、一度しっかり沸騰させてから温度を下げていきましょう。カルキを飛ばしてから使用するのも、おいしいお茶を淹れるポイントです。

【STEP3】急須にお湯を入れる

お湯が80℃になったので、湯飲みから急須に移していきます。

煎茶を淹れる場合は、お湯を入れてから1分~2分ほど時間をおいて、お茶を浸出させるのがおすすめです。
深蒸し煎茶の場合は、30秒が目安になります。
お湯の温度と同様に、同じ煎茶の中でも種類によっておすすめの浸出時間が異なるので、おいしく淹れたい場合には是非意識してみてくださいね。

お湯を入れたら、急須は揺すらず、フタをして静かに待ちましょう。

【STEP4】廻し注ぎ

お茶を淹れる際は、それぞれの湯呑のお茶の量や味を均一化するために「廻し注ぎ(まわしつぎ)」という淹れ方で淹れていきます。
お茶は一度に注ぎ切らずに、何度も急須を傾けながら少しずつ注いでいきます。

2つの湯呑に注ぐ場合、「1つ目→2つ目」の順に注いだら、次は「2つ目→1つ目」の順に注ぎます。
これを、お茶が注ぎ終わるまで①→②、②→①、①→②・・・と繰り返します。

3つの湯呑に注ぐ場合は、①→②→③の順に注いだら、次は③→②→①の順に注ぐと均一に淹れられます。

急須の中のお茶が少なくなったら、急須をしっかりと傾けて最後の一滴まで注ぎ切りましょう。
急須の中にお湯が残っていると、お茶の味成分が浸出し続けてしまうため、二煎目の味に影響がでてしまいます。

注ぎ終わると、急須の注ぎ口側に茶葉が固まっているので中央に移動させましょう。
急須を左手に持ち替え、右側に傾けて、右手のひらでトントンと急須をたたきます。

茶葉を中央に移動できたら、蓋は少しずらして置いておきましょう。

【STEP5】二煎目を楽しむ

煎茶は、急須に残った茶葉に再びお湯を注いで、二煎、三煎と味わうことができます。

二煎目は、茶葉が開いており、味が出やすくなっているので、お湯は冷まさずに熱湯のまま使用し、浸出時間は一呼吸ほどで充分お楽しみいただけます。

一煎目との、色や味、香りの違いを是非体験してみてください!

美味しいお茶の淹れ方は、こちらの動画でもご覧いただけます。深蒸し煎茶を例に、実際に淹れています。

お茶を楽しむワークショップのご紹介

おいしいお茶の淹れ方、いかがでしたでしょうか。

1899では、今回ご紹介したようなお茶の淹れ方や、お茶の楽しみ方をお伝えする機会として、日本茶セミナー「ティーカレッジ」を開催しています。

講師が丁寧にご説明しますので、是非お気軽にご参加ください。

<日本茶インストラクター 坂上克仁のご紹介>

1899のドリンク開発責任者。1899が主催する日本茶セミナー「ティーカレッジ」の企画・講師を務める。
東京都千代田区内中学校への授業協力、千代田区主催の日本茶セミナー講師実績あり。

2018年 日本茶インストラクター取得
2022年 日本茶アンバサダー協会「日本茶ゴールドアンバサダー」に就任

< ひとこと >
お茶を通して多くのお客様にお楽しみいただき、笑顔になっていただくことを目標としています。

お茶には様々な楽しみ方があります。
淹れる、飲む、食べるという方法でも楽しめます。
お客様の好きな、お客様の生活に合ったお茶の楽しみ方が見つかるようにお手伝いをさせていただきます。

< 坂上の取り組みをご紹介する、ブログはこちら>

1899茶バリエ・坂上克仁の話
令和の中学生、お茶と仕事を知る

あわせて読みたいCHACHACHAブログ


1899 CHACHACHA BLOG ほうじ茶ラテの作り方
抹茶ラテの作り方
和紅茶ラテの作り方