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睡眠前のお茶について|1899 CHACHACHA BLOG

2022/06/04 一服のお茶のような話 濱田裕章

睡眠前のお茶について|1899 CHACHACHA BLOG

睡眠前のお茶について

健康に良いお茶ですが、就寝前の飲み物として迷ってしまう人も多いのでは。
お茶は、睡眠前に飲むとどのような効果があるのでしょうか。就寝前にカフェインを摂取すると眠れない?実はテアニンの作用でリラックスして眠れるようになるのか?お茶が飲みたいけど、よく眠れる安眠効果の高いお茶はなんなのか。今回は、お茶と睡眠に関してご紹介します。

カフェインを摂りすぎると、なぜ眠れないのか

カフェインには興奮作用があるから就寝前に摂取するのは良くない。カフェインが含まれているコーヒーなどは脳を覚醒させ、目覚めるための飲み物で、寝る前は控える。
こういったカフェインの睡眠への影響はよく知られていますが、お茶にもカフェインが含まれているのも多くの方が知っているところではないでしょうか。

それぞれの飲料にどの程度のカフェインが??

まず煎茶に含まれているカフェインの量は、100mlあたり20mg。(参考 : 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」)ちなみに玉露は160mg、抹茶は100gあたり3.2gのカフェイン 量なので抹茶4gを使って点てた場合128mg。
比較でイメージするために、コーヒーを例にすると100ml対してカフェイン量60mgとなります。
いかがでしょうか。
それぞれの飲料イメージとカフェイン量が異なる部分もあるのではないでしょうか。

「酒は百薬の長」、「薬も過ぎれば毒となる」などといったことわざもある通り、何事にも適量というものがあります。カフェインの過剰摂取は、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。(参考:厚生労働省)一日当たりのカフェイン摂取量として健康な成人は400mgが目安と言われています。
つまり、煎茶であれば20杯分。コーヒーであれば6.6杯分。
皆さんは普段飲まれている量と比較していかがでしょうか。

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ブログ「緑茶のカフェイン量と健康効果とは?」

 

カフェインが睡眠に影響を与えないようにするためには

カフェインは摂取後30分から2時間で効果が高まっていき、効果が半分になるには2時間から8時間と個人差が大きくあります。睡眠のためには、夕食後は控えた方が良いのかもしれません。
加えて、カフェインには利尿作用もあるため、尿意で目覚めてしまうと結果的に睡眠時間、質が下がってしまいます。
お茶に限らず、夕食後によく飲んでいる飲料のカフェイン量は、改めて確認しておいた方が良いかもしれません。

お茶に含まれるテアニンの睡眠への影響は

お茶の成分を少し調べたことのある方であれば「テアニン」はご存知ではないでしょうか。
テアニンとは、お茶の旨み成分で、茶葉の中に多く含まれるアミノ酸の一種です。日光を遮って栽培する「被覆栽培」で、テアニンとカテキンの量を調整する玉露などが、旨み成分の多いお茶としてよく知られていると思います。

そんなテアニンは睡眠にプラスの効果が。
テアニンの効果に、脳をリラックスさせる作用、ストレスを軽減させる作用、集中力を高める作用などがあります。睡眠前にテアニンを摂取することで、脳がリラックスしたり、ストレス軽減につなげることができます。それによって、睡眠が深くなり睡眠の質が高まると考えられています。
具体的には、テアニンは、覚醒系の神経伝達物質をブロックする効果があるそうで、それに伴い交感神経系の活動を抑えることで睡眠に入りやすくし、深い睡眠につなげ、結果的に質の高い睡眠ができる、と言われています。しかも、テアニンは茶葉固有の成分であるため、他の一般的な食品にはそれほど多く含まれていないこともポイントになりそうです。

睡眠前に飲んで良いお茶とは

それでも飲みたいものは飲みたい。
なかなか好みや習慣は変えづらいもの。
そんな時はお茶の淹れ方をひと工夫してみましょう。お茶は淹れ方によって味や水色が大きく変わります。同じ茶葉量、お湯、浸出時間だとしても、注ぎ方だけで大きく変わる飲み物です。

安眠に必要なものは何か

まず、質の高い睡眠に必要なもの、また不必要なものはなんでしょうか。よい睡眠には、そのための準備が必要です。今回ご紹介しているカフェインを控えることはもちろん、過度のアルコール、就寝前のPCやスマートフォン、激しい運動を控えることなどが推奨されています。過度のアルコールは、眠りが浅くなり、就寝前のPC等は画面から発せられる光線で脳が活性化し入眠しづらくなる。激しい運動は交感神経が刺激され同じく入眠しづらくなります。
逆に質の高い睡眠に向けて行うべきことは、身体をリラックスさせ、副交感神経を優位にし、心も身体も落ち着かせることが大切です。そのためにお茶はどのような役割を果たせるでしょうか。

温度の低いお湯で

お茶に含まれる様々な成分は、お湯の温度で出てくる成分の量が変化します。
例えば水出ししたお茶と、お湯で淹れたお茶の場合はどちらが苦く感じるでしょうか。経験のある方は温度が高いお湯で淹れたお茶の方が苦く感じるのではないでしょうか。
お茶に含まれるカフェインやカテキンは、60℃までは緩やかに溶出されますが、それ以上の温度になると溶出量が上がる傾向があります。一般的には渋みや苦味を出したいなら80℃程度と言われています。上述した煎茶のカフェイン量は90℃で淹れた場合です。
どうしてもお茶、緑茶が飲みたい場合は、温度の低いお湯で淹れたお茶にしましょう。

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寝る前のお茶の様々な働き

お茶には様々な働きがあります。寝る前にお茶を飲むとはどのようなことなのか。それぞれの成分の働きを改めて理解しつつ、寝る前のお茶について考えてみましょう。

ダイエット

お茶はカフェインを含むので、就寝前は控えた方が良いと言いましたが、就寝前に飲み物を飲むこと自体はダイエット効果が期待できるのをご存知ですか。睡眠中でも身体の組織は動いており、活動するためのエネルギーが必要です。就寝前に飲み物を飲むことは、身体の働きを助ける作用があるため、新陳代謝や脂肪燃焼を促すことができればダイエット効果が期待できるのです。また睡眠中は一定量の汗をかき、身体から水分が失われていきます。睡眠中の水分不足を防ぐことは、健康維持につながります。

心と身体をリラックスさせるにはハーブティーがおススメ。ラベンダー、ジャスミン、カモミールなどがおススメです。

ラベンダーの香りは交感神経と副交感神経のバランスを整えて、リラックス効果があると言われています。睡眠中にお部屋の香りとして使う方も多いのでは。

ジャスミンは、ラベンダー同様に香りのリラックス効果はもちろん、女性のホルモンバランスを整える作用があると言われ、心も身体も落ち着かせてくれます。

カモミールも高い鎮静作用があると言われ、就寝前のリラックス効果を高めるハーブです。こちらも女性のホルモンバランスを整える作用があり、ジャスミン同様に心と身体をサポートしてくれます。

むくみ

特に女性の方は気になる点かもしれませんが、水分の摂りすぎは、むくみにつながります。正確には、余分な水分が皮膚の下にたまった症状。その主な原因は、塩分の摂り過ぎやアルコールの過剰摂取、睡眠不足や運動不足など様々ありますが、一過性のものでなく、水分に関係するものでは、身体が意識的に水分を溜め込もうとしている状態です。

お茶は、むくみについては、メリット・デメリットがあります。適量であれば、カフェインの利尿作用によって、体内の余分な水分を取り除いてくれます。しかし、飲み過ぎの場合は、利尿作用が強くなり、結果的に身体が水分不足になってしまい、水分を溜め込もうしてしまいます。アルコールの飲み過ぎも理由は異なるものの、身体が水分不足になることでむくんでしまう同じ例です。
寝る前のお茶は控えた方が良いかもしれません。身体の状態に目を向けつつ、バランスを取りながらお茶を飲んでいきましょう。

虫歯

お茶に含まれる代表的な成分カテキン。これが虫歯に効果があると言われています。虫歯の原因となる菌に、お茶のカテキンがくっつくことで虫歯菌の動きを抑制して増殖を防ぐ効果があるのです。さらに、歯垢が作られる酵素の働きも防ぐとのこと。緑茶のカテキンは優秀ですね。
寝る前のお茶は、お砂糖を加えていない場合は、糖分を含まないので虫歯になることはないそうですが、着色汚れにつながる可能性があります。カテキンで虫歯を防ぐか、着色汚れ防止のため歯磨きをするか、悩ましい。。。

いかがでしょうか。
それぞれのお茶の働きがあり、一概に良い、悪いが言えないですが、お茶が持つ様々な働きを理解し、うまく取り込んでいく。そういった考え方が大切です。
お茶に限らず、様々な食べ物、飲み物も、適量とタイミングがあります。この機会にお茶以外のものも調べていき、自分の身体と向き合う時間を作ってはいかがでしょうか。