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砂糖の200倍の甘さの甘いお茶「甘茶」|1899 CHACHACHA BLOG

2022/03/05 茶を食す話 濱田裕章

砂糖の200倍の甘さの甘いお茶「甘茶」|1899 CHACHACHA BLOG


甘茶(アマチャ)とは

「甘茶(アマチャ)」。皆さんご存知ですか。
甘いお砂糖を入れたお茶、ではありません。

甘茶(アマチャ)とは、ユキノシタ科のガクアジサイによく似た樹高80cmほどの木の葉を揉捻、発酵、乾燥させたお茶です。普段私たちが飲んでいる煎茶や抹茶などの原料であるツバキ科のお茶の木からできたものとは別のものです。
甘味成分のフィロズルチンは、砂糖の200~1,000倍の甘さと言われています。

4月8日は「花まつり」(釈迦の生誕を祝う仏教行事“灌仏会-かんぶつえ-”)の日として、仏像に甘茶(アマチャ)を注いで参拝する慣わしがあるそうで、そのため寺院の庭先などで多く見かけることができるそうです。今度チェックしてみましょう。

また甜茶も甘いお茶として有名ですが、甜茶は甘いお茶の総称で複数種類の植物が該当します。こちらもツバキ科のお茶の木ではありません。この機会に色々な「甘いお茶」を試してみてはいかがでしょう。

甘茶(アマチャ)の味はどんな味?

今回は、粉末の甘茶(アマチャ)を手に入れることができたのでさっそく味見をしてみました。
粉を直接ペロリ。
確かにお砂糖のように甘いですが、どこか特有の風味。
甘い中に、生薬、漢方薬のような独特の苦みのような味わいを感じます。
得意不得意がある味わい・・・かも。

この後、ティーバッグの甘茶(アマチャ)にもトライ。
色は紅茶のような色です。
味はお湯に砂糖を入れたような感覚で、粉だけの時よりも生薬・漢方薬のような風味はありませんでした。最初は味はないけど、後から感じる甘味で不思議な感覚です。純粋に甘味のみなので、これなら紅茶やコーヒーに入っていても違和感がなさそうです。

甘茶(アマチャ)はなぜ甘い?

それにしてもなぜこんなに甘いのでしょうか。
調べると、生の葉には甘味はないのですが、発酵する過程で甘くなっていくそうです。
もともと葉に含まれている苦み成分「グルコフィロウルシン」が酵素の作用で分解されると「フィロズルチン」という甘味が強い成分に変化するそうです。
つまり天然の甘味料です。

甘茶(アマチャ)のカロリーは?

気になる甘茶(アマチャ)のカロリー。
こんなに甘いんだったらカロリーも高いのでは、と思いがちですが、糖質の甘味ではなくノンカロリー!さらにノンカフェイン、ということで、実は昨今の健康志向の高まりから砂糖の使用量を減らして、甘茶(アマチャ)をお菓子や甘味料として使用される方が増えているなど、昔ながらの食材でありながらジワジワと注目度が上がってきています。

店舗内で味見をしていたところ、1899の料理長が気になったようで、甘茶(アマチャ)を何かに使えないかと試行錯誤しています。今後もしかしたら、何かの料理やスイーツに登場するかもしれません。
お楽しみに。