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日本茶ワークショップに参加してみた|1899 CHACHACHA BLOG

2020/11/07 茶を食す話 清水

日本茶ワークショップに参加してみた|1899 CHACHACHA BLOG

1899ティーカレッジ ワークショップに参加してきました!

新型コロナウイルスによって一時中止を余儀なくされた1899ティーカレッジ。
長らく再開を待ちわびていましたが、10月からはコロナ対策をしっかり行った上で半年ぶりに開催されました!

1899ティーカレッジはセミナー、ツアー、ワークショップと3種類あります。
今回は1時間程度の短い時間で楽しめるワークショップに参加してきました。

実は、ワークショップへの参加は今回が初めてでしたので、完全なる参加者目線でその時の体験をリポートしたいと思います。

この日に開催されたワークショップのテーマは「和紅茶を淹れる」。
普段私は日本茶ではほうじ茶や煎茶を飲む機会が多く、海外産の紅茶を飲む機会はあっても国産の和紅茶はあまり飲んだことがありませんでした。 近所のスーパーでも和紅茶はあまり見かけず、自然食品を扱うお店やオシャレなスーパーで見かけるイメージでした。 和紅茶についてどんなお話が聞けるのか、ワクワクしながら参加してきました♪

ワークショップは毎回金曜日の18時スタートですので、今回は仕事終わりに先輩と参加してきました。
仕事終わりに参加できる時間ということもさることながら、参加費も1,000円とリーズナブル。
ご友人や仕事仲間を誘って気軽に参加できるのも魅力的です。

開始の18時近くになり、会場のチャヤ1899東京へ到着。
このご時世欠かすことができない手指消毒用のアルコールスプレーは、エントランスから入ってすぐの目につく場所に設置されていました。
エントランスの自動扉は二重構造になっているのですが、扉と扉の間の風除室にも足踏み式のアルコールが設置されていました。

手指をアルコールで消毒した後、スタッフに声を掛けられて受付をします。
マスク着用などの諸注意の説明とともに、非接触式の体温計での検温も実施されていました。


(開始前。写真を撮ったりテーブルに置かれた資料を見ています。皆さん緊張の面持ちです…)

参加者の人数は合計5名です。
以前はこちらの大きなテーブルいっぱいの10名での開催していましたが、感染リスクを考慮して人数を減らし、5名での開催になりました。
配席は隣席が一席ずつ間引かれていて、向かいの席の方とは対面にならないように互い違いに配席されていました。


(左よりホテル1899東京スタッフの神村駿一さんと直木紗代さん。)

当日の進行を担当したホテル1899東京のスタッフのお二人。運営スタッフももちろん全員手指の消毒を実施した上でマスク着用です。
マスク越しでもお二人の明るい雰囲気が伝わり緊張がほぐれました。この日は一生懸命進行を盛り上げてくれました。
定刻の18時になり、いよいよワークショップがスタートです!
ワークショップが始まるとともに、日本茶インストラクターの竹内ひさ代さんと二宮斉子さんのレクチャーのもと、まずはさっそく駆けつけ一杯。
用意された茶器と茶葉を使って自分で和紅茶を淹れてみます。


(用意された茶器と茶缶入りの茶葉。お茶菓子はほうじ茶を使った米粉のブラウニーでした)

日本茶を淹れる時の大事なポイントは次の4つです。

    1. 茶葉の量
    2. お湯の温度
    3. お湯の量
    4. 浸出時間

具体的にわかりやすく教えて頂けるので、教わった通りに淹れるだけで美味しいお茶を淹れることができました。

飲んでみると・・・ ほんのり甘くて美味しい!そして渋みが少ない!

優しい香りと甘味が口の中いっぱいに広がり、落ち着いた華やかな香りがフワリと鼻に抜けていきます。
海外産の紅茶のような主張の強い香りや味わい深さとは対照的に、 おくゆかしく控えめに主張する優しい味わいは、まさに「日本の紅茶」といった感じでした。

お茶菓子に添えられたほうじ茶を使った米粉のブラウニーと一緒に和紅茶を味わってみると、
一口目の時とはまた違った味わいがしてとても面白かったです。

ブラウニー自体がしつこくない甘さなので和紅茶の香りを邪魔することなく、味の渋みをほどよく引き立ててくれます。チョコレートの香りも和紅茶に絶妙にマッチしていました。
米粉のブラウニーということで、グルテンフリーなのも嬉しいポイントですね。

この日はあいにくの雨模様だったのですが、体が温まる優しい味わいの和紅茶とブラウニーに甘さにホッと癒された瞬間でした。

日本茶インストラクターに教わる、日本茶のアレコレ

駆けつけ一杯の和紅茶の味に驚き&感激しつつ、講師の先生方によるインストラクションが続きます。日本茶全般や和紅茶にまつわるお話を丁寧にわかりやすく教えてくださいました。


(先生のお話しをメモ。自宅に帰ってから得意気に家族にお茶の話をしました(笑))

お茶は、チャノキ(学名:カメリアシネンシス)という植物の葉や茎を加工して作られる飲料なのですが、煎茶・ウーロン茶・紅茶も全て同じチャノキからできています。

お茶の種類ごとの茶葉を実際に見比べるシーンもありました。
写真にある煎茶・ウーロン茶・紅茶のそれぞれ大きな違いのポイントは「発酵させているかどうか」というところです。

煎茶は発酵させない「不発酵茶」。
ウーロン茶は加工の過程で発酵を途中で止める「半発酵茶」。
そして紅茶は完全に発酵させる「発酵茶」に分類されます。

このお茶の分類の説明、私もお茶の勉強をする上で何度も耳にしたのですが、同じ植物から色々な種類のお茶が作られていて、さらにその種々様々なお茶が世界中の至る所で作られていたのだと思うと、改めて本当に驚きです・・!

トレーに載せられたお茶以外にも、他の種類のお茶も比較用に展示されていました。
実際に見比べるとお茶の葉の色の違いや、葉の曲がり具合、細かさなどお茶ごとの個性の違いが実感できるのでなかなか興味深かったです。

今回の和紅茶は「紅優香(べにゆうか)」名前のお茶で、べにふうきとやぶきたという茶種を使用したお茶でした。
紅茶の生産はインドでは100万トン、スリランカでは30万トンとかなり大規模な生産量ですが、 日本で作られる和紅茶の生産量はわずか120トンです。
いかに和紅茶が希少な紅茶であるかが窺い知れます。

さらに、紅優香は気象の影響を受けやすいことから毎年同じ味にはならず、その年ごとに味わいが少しずつ変わるそうです!とてもデリケートなお茶なんですね。

しかし、それもまた紅優香の個性がもたらすバリエーションの一つ。
その年にしか味わえない味があるのだと思うと、まさに一期一会ですね。

こんな変わり種和紅茶も?

ワークショップの後半では変わり種和紅茶として、あるものを組み合わせたブレンド和紅茶が振る舞われました。

何をブレンドしているかを当てるクイズ形式だったのですが・・・。

「なんかピリッとする!」
「生姜?」
「でも生姜みたいな香りはしない・・」
「胡椒みたい」
「山椒??」

参加メンバー全員が予想を口にし、ひとしきり盛り上がった後、正解が出ました。

正解は・・・「山椒」でした!!!!

和紅茶に乾燥させた実山椒を少しだけブレンドして淹れたお茶だそうです。
甘い柔らかな和紅茶を引き締める、ピリッとした山椒の組み合わせが、私的にはヒットでした!

ワークショップの最後には、参加メンバー一人ひとりに好みの量に山椒を調合した、和紅茶×山椒の茶葉をお土産に頂きました♪

1時間というあっという間の短い時間でしたが、お茶についての裏話や楽しみを知ることが出来た大満足の1時間でした。

もう少しお茶を楽しみたかった・・・と、少し名残惜しく感じたので2Fのショップにも立ち寄ってみました。
手軽にお茶を楽しめるティーバッグやお茶菓子、本格的な急須も販売されているので見ているだけでも楽しめます。急須は実際に手で持つこともできるので、お気に入りの急須がここで見つかるかもしれませんね。

レストラン1899お茶の水で開催されるワークショップでしたら、そのままディナータイムのレストランを利用することも可能です。お茶料理を食べ、お酒を飲み、ワークショップの感想を語らう・・・。いつもより素敵な花金になりそうです。

お茶の美味しい淹れ方を学ぶことができた今回のワークショップでしたが、
日本茶インストラクターの竹内さんの言葉で、印象的だった言葉があります。

「自分流にアレンジして楽しむのもお茶の楽しみ方の一つです。」

お茶は嗜好品。たしなみ、好むものですから人それぞれの自由な好みや楽しみ方があっていいのです。

急須で淹れるお茶というとどうしても敷居が高いイメージもってしまいがちですが、
好きなお茶を好みの味わいにしたり、時には冒険してブレンドしてみたり、
気分やライフスタイルに合わせて楽しめるというのは自由な発想で良いな、と思いました。

1899ティーカレッジワークショップについてご興味がある方は、ぜひ他のブログも読んでみてくださいね。
【BLOG】“日本茶をもっと楽しむための体験会”、開催しました

肩肘を張らずに気軽にお茶を知って楽しむことができるワークショップ。
ぜひあなた流の楽しみ方を見つけてみてください。

P.S. 12月開催の1899ティーカレッジワークショップは、「抹茶を楽しむ」をテーマに開催予定です。
こちらは11月9日に参加受付を開始致します。
詳細はこちらご参照ください。

ティーカレッジの様子はSNSでもご覧いただけます。

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