当ウェブサイトを快適にご利用いただくためクッキーを使用します。詳細の確認

1899 CHACHACHA Blog

     

【BLOG】お茶と共に過ごす「ゆるやかな時間」が効く理由

2020/03/21 ゆるやかな時間の話 水野豊

【BLOG】お茶と共に過ごす「ゆるやかな時間」が効く理由

「最近怖いですよ…」

「えっと…?」

「特に目が笑っていません」

 

とある信頼する部下から言われ、

図星だったので目がおよいでしまいました。

 

目は口ほどにものを言うとはよくいったもので、

ここ数ヶ月、すぐに解決のできない複数の問題にストレスを抱え、

もやもやした日々を過ごしていたのです。

 

これはよくない兆候だなと思っている自分がまたストレスになったりして、なんだか負のループです。

 

そんな折に、注意散漫時代にTO DOリストを作って優先順位をつける旧来のやり方があなたを潰すとショッキングなメールが目に入りました。

時間管理法を説くWEBセミナーのセールスレターだったのですが、

この「TO DOリストを作って優先順位をつける」って、私が部下によく言っていることですね。

 とても考えさせられてしまいました。

 

このリポートによると、

なんでも「人間は本当に集中している時間はたった8秒間」なのだそうです。

そもそも人間は注意力散漫にできていて、環境に適応しようとします。

特に現代は、次々届くメール、チャット、SNS、アプリなど

日常的に雑多な刺激を受けるので、普通に注意力散漫になります。

ツールは進化しても、人間が進化する訳ではないのですね。

脳は刺激を受け続けると疲れてくるので、ただ惰性で考え続けても前向きで明るい知恵は湧いてきません。

なので、

「時間管理の前に自分管理をして集中できる環境を作ること」が大切です。

ポイントは、再チャージです。

この行動を習慣化(ルーティン)することがもっとも大切であると説かれていました。

 

これは1899が提唱する

お茶と共に過ごす「ゆるやかな時間」に通じるものがあります。

人間が集中できる時間の単位が約2時間で、意識的にこの2時間を作り出す行為を1日単位、時間単位、分単位で習慣化するのが再チャージというもののようです。

映画がまさに約2時間で構成されることが多いのは、人間がトランス(映画に集中する状態)できる時間に合わせていると聞いたことがあり、妙に納得です。

仕事などの大切なことは2時間単位で構成して、2時間のあとに必ず30分間の再チャージを入れて、またそのあとの2時間に集中できる環境を作ること。

そして1日単位でリセットする為に、特に朝に大きな再チャージを組み込むとよいのだそうです。

 週末休み前の金曜日午後や、ビッグホリデーの前に想定以上に自分のエンジンが掛かり、仕事に集中してそれまで意外に滞っていたことが早く片付いてしまった経験はありませんか?

こういった集中できる時間と環境をルーティンで意識的に作り出す行為が再チャージなのです。

この再チャージは、ようは休息や気分転換、小休止のことですが、大切なのは心身のバランスです。

惰性で思考を続けると疲労が蓄積するだけといいましたが、惰性で休息や気分転換、小休止をしても再チャージになりません。

再チャージは、1899が提唱するお茶と共に過ごす「ゆるやかな時間」に通じるものがあるのですが、ただお茶を飲むだけで再チャージになりません。

たしかに、お茶にはカフェインが含まれて疲れを癒す成分とされますが、疲労感を麻痺させているだけという側面があります。

これはコーヒーや紅茶、スイーツ、タバコなども同様です。ただ、飲む、食べる、吸う?だけでは瞬間の効果であって、本当の再チャージはこれに加え、シーンが大切です。

1899でホテルを運営していて、快適な睡眠環境についてよく調べるのですが、睡眠を阻害するものの大きな要因が、精神と身体の状態バランスの崩れです。

つまり、頭の疲れと身体の疲れの状態が一致しないと、睡眠に集中できない。

例えば、仕事で頭だけ疲れて身体は疲れていない時は軽い運動を、スポーツで身体だけ疲れて頭は興奮状態、活性化している時は静かに読書をすると深い眠りにつけます。

 

再チャージに、お茶と共に過ごす「ゆるやかな時間」が効くといったのは、

大切な人との対話であったり、大切にする自分の時間であったり、朝ちょっと遠回りで過ごすお気に入りのカフェであったり、陽だまりの公園であったり、そういったシーン、まさに「ゆるやかな時間」を持っていただきたいとの思いからなのです。

 

私はといえば、難しい問題、悩ましい局面にストレスを感じ、いつの間にかルーティンにしていたお茶と共に過ごす「ゆるやかな時間」を忘れていた、疎かにしていたと気付かされました。

 

いま、RESTAURANT 1899 OCHANOMIZUで深蒸し煎茶×ごぼうをいただきながら、原稿を記しました。こうやってお茶を飲みながら書くことで頭が整理され、再チャージできたようです。

 

さあ、もうひと踏ん張り!?

 

 

お茶と共に過ごす「ゆるやかな時間」をあなたに。