1899 CHACHACHA Blog

“空腹”が生んだ午後の茶会

2019/09/28 一服のお茶のような話 森田輝

“空腹”が生んだ午後の茶会

先日、イギリス人の友人とメールで文通をしていました。

近況報告だとか、どこかへ旅行したとか、自国で起きたこととか、

そんな他愛もないことばかりの内容ですが、

やっぱり他国の方とのコミュニケーションは刺激もあってたのしく感じます。

その友人は日本のお菓子が好きなので、

年に数回、スーパーで大量に買ったお菓子をダンボールに詰めて

国際郵便でプレゼントしています。

特に、日本のチョコレートを気に入っているようで、

「自国のチョコレートより美味しい!」とか。

今回、マイブームの「キャラメル菓子」を、

その美味しさを分かち合いたいと思い、

送ってあげようとしましたが、

こんな返答が、

Thank you. But caramel is not my cup of tea.

《ありがとう。でもキャラメルは私の好みではないの。》

この“caramel is not my cup of tea” 

初めて聞いたとき、「何だ!その表現?」と印象的でした。

(キャラメル嫌いにはちょっと残念。あんな美味しいのに勿体無い。)

早速、質問してみると、

それはイギリスで使われる表現らしく・・・・・・

“not my cup of tea”で「~は私の好みではない(趣味ではない)」となるそう。

イギリスと紅茶。

国民的飲料のイメージがありましたが、

まさか、こんな”言い回し”もあるとは。

それほど切っても切れない “根強いもの”なのですね。

◆”空腹”が生んだ午後の茶会

せっかく、そんなエピソードもありましたし、

それをきっかけにして、私のお茶の勉強も兼ねつつ、

今回は、イギリスの喫茶様式の一つであるアフタヌーンティーの発祥について紹介していきます。

そもそも、アフタヌーンティーの習慣は、

19世紀イギリスのアンナ・マリアという女性がはじめたとされています。

19世紀初頭の貴族社会の食生活は、「イングリッシュ・ブレックファストと呼ばれる盛りだくさんの朝食をとり、昼食はピクニックなどで少量のパンや干肉、フルーツなどで軽くすませるというものだったそうです。社交を兼ねた晩餐は音楽会や観劇の後になるので8時頃になったそう。昼食と夕食にかなり時間があるので、その空腹はかなり苦痛なもの。

7代目ベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリア(1788~1861)夫人は空腹を満たすために午後の3時頃から5時頃の間に、サンドイッチや焼き菓子を食べ、同時にお茶を飲むことをはじめます。また、夫人は彼女を訪ねてきた婦人たちを屋敷内のブルー・ドローイング・ルームと呼ばれる応接間に通し、お茶とティーフードでもてなしました。それが貴婦人たちの社会で習慣となり、女性の午後の社交場として広まり定着していったのです。

3段のティースタンドには、サンドイッチ、スコーン、ケーキなどが置かれます。これは、ドローイング・ルームで開かれていたことが由来していて、小さなテーブルでも場所をとらずに幾つものティーフードを食べることができるからだそう。どの順番でティーフードを食べるかは決まっていませんが、塩気があるものからデザートへ食べ進めていくのが一般的。

W.H. ユーカース (杉本 卓 訳)「ロマンス・オブ・ティー  ―緑茶と紅茶の1600年ー」

磯淵 猛 著 「一杯の紅茶の世界史」

磯淵 猛 著「紅茶事典 この一冊ですべてがわかる」 を主な参考書として編集しました。

◆お茶は人と人を繋ぐ

まさか、発祥由来が”空腹”とは!

でも、当時の貴族やアンナ夫人も耐えられなかった空腹の苦痛はわかるような気がします。

昼食と夕食に7~8時間も空いていたら、それはもう生き地獄ですよね 笑。

自分だったら、観劇とか音楽会などに集中できず、全てうわの空で終えてしまいそうな・・・・・・。

話を戻しましょう。

そして、

アフタヌーンティーが流行し、現代でもその文化が根付いていることに理解できます。

お茶を飲みお菓子を食べながら、会話を楽しむ。

とても心地よい時間を過ごせますよね。

日本とイギリスの喫茶文化の様式は異なりますが、

その文化の根底にある”たのしみ方”は同じだと考えられます。

国は違えど、時代は変わっても、

やはり、お茶は人と人を繋ぐのです。

いつのまにか、秋分も過ぎ、秋も深まるばかり。

こんな季節にゆっくりと友人と語らうのもいいですね。

PS.

私と同じくアフタヌーンティーに行きたいと思った、そんなあなたへ。

RESTAURANT 1899 OCHANOMIZUでも、

形式張らずにお気軽に”アフタヌーンティー”を楽しめます。

国産紅茶である「狭山和紅茶 紅優香」と、

お茶を使ったオリジナルスイーツの「和のアフタヌーンティープレート」で、

午後のゆるやかな”社交場”ならぬ、”女子会”はいかがでしょうか。

お茶請けに和菓子を食べるのも素敵ですけれど、

たまには気分を変えて、お茶のタルトやパフェ、アイスで楽しむのもアリです!

1899 アフタヌーンティープレート   ¥1800

プラス¥600でチャバリエおすすめの「本日のお茶」をお得なセット価格でご提供

オリジナルスイーツ数種類を少しずつ盛り合わせた、よくばりな和のアフタヌーンティープレート。10月1日からは秋をテーマにしたスイーツをご用意。栗甘露と無花果を使ったミニパフェ、ほうじ茶ムースのタルト、豆富をアクセントにした抹茶タルト、酒の芳醇な香りが美味な酒茶ケーキなどがたのしめます。

狭山の和紅茶と1899のアフタヌーンティープレートでの午後のひと時が

あなたにとっての”my cup of tea”になりますように。