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日本茶セミナー「1899ティーカレッジ」、第8回を開催しました

第8回1899ティーカレッジ

皆さん、こんにちは。
GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZUの古幡です。

今回は、2月28日(日)に開催した「1899ティーカレッジ 〜第8回13種のお茶を見て、触って、飲んで〜」の様子をご紹介させていただきます。当日は天気も良く昼間は暖かかったので天気にも恵まれ良い「お茶日和」になりました。


GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZUの外観

本日の様子をお伝えする前に、そもそも「1899ティーカレッジ」って何ですか??という方も多いと思いますので少し説明させていただきます。1899ティーカレッジとは、当店のコンセプトでもある日本茶の素晴らしさを、様々な視点でより広げていこうという活動の一環である日本茶セミナーです。

最近皆さん、急須でお茶を飲んだことはありますでしょうか?「毎日飲んでるよ」という方ももちろんいらっしゃると思いますが、実はここ最近自宅に急須が無い家も増えてきているという話をよく聞きます。飲料の多様化やペットボトルの普及など様々な要因が語られていますが、結果日本茶は近年輸出は増えているものの、国内での供給量は減ってきている状況です。

1899ティーカレッジでは、伝統的で親しみある日本茶を、改めて美味しくいただき、急須のある日本茶の風景を見直していただくことを目指し、今回講師をお願いした指導経験豊富な日本茶インストラクターである若葉園(東京・日暮里)の竹内ひさ代氏や、日本茶からワイン、日本酒、チーズと幅広い見識を持つ二宮斉子氏に加え、外部講師たちが、実際に現場で培った、自宅で楽しめる日本茶の楽しみ方をお伝えしていくことを目指しています。下の写真は過去の1899ティーカレッジの様子です。


過去の1899ティーカレッジの様子

当店をご存知でない方のために、なぜこのようなことを私たちが行っているかというと、1899ティーカレッジを行う「GEEN TEA RESTAURANT 1899(いち・はち・きゅう・きゅう) OCHANOMIZU」は、『お茶のあるおもてなしの食風景』を創る創作和食店です。 創業百十余年のホテル龍名館お茶の水本店の1階メインダイニングとして、ホテルのコンセプトである「和」を、食の観点から「お茶」と「和食」で表現しました。

日本の伝統的な飲料であり、現代でも多くの人に親しまれている日本茶は、飲料の多様化や、ペットボトルの普及などにより、若い世代を中心に急須離れがささやかれています。しかし、近年、健康志向の高まりから日本に限らず世界中で愛飲されており、お茶のルネッサンスでもあると私達は感じています。 飲食店では無料で提供されている日本茶も、コーヒーや紅茶のように、より多くの人に価値を感じていただくことはできないでしょうか。近年、そのようなカフェなども多く誕生しておりますが、急須離れがささやかている現代で、より多くの方に知っていただくことが必要と私達は感じています。

茶道とも煎茶道とも違う1899流のおもてなしで、日本茶の素晴らしさ、楽しみ方を伝えられる、「お茶のあるおもてなしの食風景」をお届けしたいという思いを掲げているのが、1899ティーカレッジなのです。


GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZUの店内

当店の立ち上げ当初から、お店で料理とお茶を出すだけでなく、文化を発信する場所にするためには、是非こういう活動が必要であると考え、店のオープンから4ヶ月目の2014年11月からスタートしています。


GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZUの店内

今回のテーマは、「13種のお茶を見て、触って、飲んで」。13種類というのは、煎茶、深蒸し煎茶、玉露、碾茶、粉茶、蒸し製玉緑茶、釜炒り製玉緑茶、ほうじ茶。これに加え、1883 年創業のヨーロッパ最古の茶園と言われるポルトガル「ゴレアナ茶園」の希少価値の高い緑茶2種と、強い苦味をもつベトナムの代表的な緑茶「タイグエン茶」を2種。さらにウェルカムティーとして、狭山産紅茶に南伊豆の乾燥さくら葉加えた「さくら紅茶」をご用意させていただきました。これら色々な種類のお茶を飲んだことのある私達でも、実際にその茶葉に触れたり、飲み比べたりすることはなかなかありませんよね。さらに、それぞれのお茶がどのような違いで分類されているかも知る機会は少ないですよね。お茶の基礎ではあるのですが、まずはそういった部分を体験いただきながら知っていただこうというテーマです。


ポルトガル茶

ベトナム茶

今回講師をお願いしたのは、(有)若葉園取締役であり、日本茶インストラクター1期生である竹内ひさ代先生と、日本茶以外にも見識の広い二宮斉子先生のお二方。お二方とも、当店に色々とお力をお借りしている、大変お世話になっている方です。


竹内ひさ代先生

二宮斉子先生

今回もご参加いただいた方々に簡単に自己紹介をお願いさせていただきましたが、「お茶に興味があって…」という理由だけではなく、「外国茶の勉強をしており、次は日本茶を・・・」という方や「改めて日本人としてお茶を理解したい」など、日本茶セミナーということだけあり、お茶に非常に興味関心が高い方々にお集まりいただき大変嬉しかったです。

その後竹内先生から、基本的なお茶のことについてのご紹介。お茶の三大分類についてのご紹介をはじめ、二宮先生からは世界で見たお茶の流通による言葉の違いや、ポルトガル茶、ベトナム茶についてのご紹介をしていただきました。


竹内ひさ代先生と二宮斉子先生

二宮斉子先生

その後、13種類のお茶を全て拝見盆に乗せて、茶葉そのものの状態をご覧いただけ、見た目や香り、触感などを確認いただきました。さらにその後、全てのお茶を味見。

この辺りから皆さん盛り上がっていただき、それまでお話しされていない方々同士も仲良く盛り上がっていただきました。皆さん、「この味は好き、嫌い」、「違いがわからない」、「こんなに違うのか」、などなど話されていました。


第8回1899ティーカレッジの様子

第8回1899ティーカレッジの様子

第8回1899ティーカレッジの様子

第8回1899ティーカレッジの様子

その後、皆さん写真なども撮影いただき一旦休憩。休憩中も講師の皆さんにご質問いただくなど、積極的な方が多く、講師の方々も喜んでおられました。

休憩後は、実際にお茶を淹れていただく体験です。まずは竹内先生と二宮先生から淹れ方についての基礎をご紹介。その後皆さんに淹れていただきます。 今回ウェルカムティーとして召し上がっていただいた「さくら紅茶」。注ぎ方についてもまわしつぎのご紹介などさせていただき、その後実際に淹れていただきました。個人的にはお茶を淹れる機会は多くありませんが、その分お茶を淹れる機会には家族や親族に提供する場面でもあったりするため、少し緊張します。普段の仕事や研修はもちろん、今回のティーカレッジを通して改めて美味しい淹れ方を考えさせられました。


二宮斉子先生

第8回1899ティーカレッジの様子

最後に副料理長である五十嵐より、今回のイベント限定の「さくらあんみつ」をご紹介。少し早いですがお茶とスイーツともに春らしいものをご用意させていただきました。皆さん、お味はいかがでしたでしょうか。


さくらあんみつ(GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU)

五十嵐清二(GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU)

さくらあんみつ(GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU)

今回は天候も良く、アンケートからも皆さんにご満足いただけたようでホッとしています。早いものでこの内容を行った2014年11月から1年4か月が過ぎ、回数も8回目を迎え、このティーカレッジも多くの方々に愛されているなと感じた次第です。 皆さんのお話の中で、「お茶摘み」に興味を持たれている方もいらっしゃいました。5月の第9回ティーカレッジでは狭山へのお茶摘みを予定していますので、是非追ってご案内ができればと考えております。引き続きお茶のお茶の素晴らしさを伝えられる時間を作れるようスタッフ一同気合いを込めていきますので、是非お楽しみに!!


2016年2月29日
GREEN TEA RESTAURANT1899 OCHANOMIZU
古幡