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世界お茶まつり2025レポート|静岡グランシップで感じた“お茶の未来”と多彩な味わい~世界のお茶が静岡に集結!~

2025.11.01

濱田裕章

世界お茶まつり2025レポート|静岡グランシップで感じた“お茶の未来”と多彩な味わい

「世界お茶まつり(World O-CHA Festival)」は、静岡県が中心となって3年に一度開催する、世界最大級のお茶の総合イベントです。
お茶の文化・産業・健康・観光といった多方面から、お茶の魅力を国内外に発信することを目的に2001年から続く祭典で、静岡を代表する国際的イベントのひとつとなっています。

2025年のテーマは「光輝燦然!(こうきさんぜん) #私のO-CHA和ールド」。
春の「新茶フェア」に続き、10月には静岡市・グランシップで「秋の祭典」が開催され、世界各国の茶文化が一堂に会しました。

私は今回、その秋の祭典に参加してきました!
現地レポートとしてお届けします。

ワールドO-CHAマーケットで世界を味わう

まずは「ワールドO-CHAマーケット」。
大ホールに日本各地はもちろん、海外のお茶のブースがずらりと並びます。
試飲をしながらブースを巡るうちに、それぞれのお茶の違いも見えてきます。ほぼ全てのブースでお茶の試飲ができたので、おなかがタプタプに笑。
色々試せる貴重な機会です。

1899もこのホールで出展。
1899に来たことはないけど1899をご存知の方、3年前のお茶まつりで来ていただいた方、日本茶セミナー「1899ティーカレッジ」に参加いただいている方、などなど、様々な方にお越しいただきました。
今回は、主に三種類のお茶の試飲と販売、その他商品をご用意しました。

世界の路上茶屋体験

続いて足を運んだのは、「世界の路上茶屋体験」。
ベトナム、モロッコ、インドネシア、ウズベキスタンなど、計8か国のお茶が体験できるエリアです。日本のお茶と比べると甘いお茶や、スパイスが加えられたものが多い印象です。
このエリアの詳細は、11月15日公開予定のブログでご紹介いたします!

スイーツとお茶の新しい関係「SweeTEAペアリング」

お茶とスイーツの組み合わせを提案する人気企画「SweeTEAペアリング」にも参加しました。
あの有名な鎧塚俊彦シェフを審査員長としたスイーツコンテストで入賞したスイーツが登場。日本茶インストラクターが淹れるお茶と共に優雅な時間を過ごせます。
実は、この企画。毎回人気の企画のため、私は2日目の10時20分頃に行きましたが、驚くことに、ほぼ全てのスイーツが完売!まだ開場してから20分なのに。

しかし、まだ私の大好きな抹茶ケーキが残っていたためひと安心。
抹茶ケーキと一緒に和紅茶(香駿)をいただきました。
開放的な空間でいただくスイーツとお茶は、何とも贅沢な気分にさせてくれます。

世界緑茶コンテスト2025 入賞茶の展示

試飲や体験の他にも、様々な展示が。私が気になったのは、世界緑茶コンテスト2025の入賞茶の展示。これは、公益財団法人世界緑茶協会が開催しているもので、国内外のお茶が紹介されています。
お茶の試飲はできませんが、どれも素晴らしいデザインや、包材の造り。1899でもお茶のギフト商品等の販売をしていますが、刺激を受けるものばかりで、「商品」というよりは「作品」という表現に近い印象を受けました。

また「静岡茶の絶景フォトコンテスト」と題して、美しい茶畑の風景も展示されていました。茶畑の美しさはもちろんのこと、富士山を背景とした作品も多く、茶畑を通して日本の風景の美しさを伝えるエリアになっていました。

お茶がつなぐ、未来へのバトン

会場では、若手生産者による有機茶やサステナブルな茶づくりの発表も行われていました。
伝統を守りながらも未来へ進む茶業の姿に、静岡のお茶の力強さを感じます。

業界団体による会議体や、セミナー、高校生・大学生による活動の発表もありました。残念ながら予約いっぱいで参加できませんでしたが、日本茶AWARDの審査会の開催、茶道体験や闘茶体験も。また別会場で行われているイベントもありました。

そして、メイン会場のキッチンカーエリアでいただいた極上のハンバーガーも良い思い出です。

帰り際、ふと立ち寄った休憩スペースでいただいた一杯の煎茶。
その優しい香りと深い旨み。そして提供してくれた生産者の方の笑顔が、一日の体験を静かに締めくくってくれました。

「お茶は、国も言葉も世代も越えて人をつなぐ。」
そんな思いを胸に、次回の開催を今から楽しみにしています。
お茶に馴染みのない方でも、三年後に静岡旅行を兼ねて、立ち寄られてはいかがでしょうか。

会場のある東静岡駅から見えた富士山。
ちょうどこの日、富士山で初冠雪のニュースが報道されていました。