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中学生が、1899の料理長をポスターにしたら│1899 CHACHACHA BLOG

2025/03/29 ゆるやかな時間の話 編集長 山口沙織

中学生が、1899の料理長をポスターにしたら│1899 CHACHACHA BLOG


中学生が、1899の料理長をポスターにしたら

皆さんは、1899の料理を統括する、店長兼料理長のことをご存知でしょうか?

レストラン1899お茶の水は、店名の通り「お茶の水」の地で営業する日本茶レストランです。

1899の誕生から現在にいたるまで、10年にわたり「お茶料理」というある種の特殊な料理、そしてお客さまと真摯に向き合い続けてきたのが、大久保将史です。

大久保将史のプロフィールはこちら

CHACHACHAブログ読者の皆さんの中には、もしかしたら名前や写真を目にしたことがある!という方もいらっしゃるかもしれませんが、その人柄や、仕事の信条を耳にする機会はなかなか無かったのでは。

そんな大久保を、千代田区内の中学生に取材いただき、ポスターとして表現いただくという貴重な機会を頂戴しましたので、今回はその様子を紹介させていただきます。

地域で働く大人をポスターに!

今回の企画を提案してくださったのは、レストラン1899お茶の水の所在地である千代田区内に位置する、東京家政学院中学校です。

東京家政学院中学校では、地域で働く“おとな”を対象に働きがいや、その想いについて取材し、ポスターを制作する「おとなと出会おうプロジェクト」を実施しているそうです。

「つながるチカラ」を育むことを目的に、1~2年生が千代田区内の店舗や団体を訪問、取材し、働くことや仕事へのやりがいを体感するプログラムを実施されているということで、
同区内にあるレストランとしてお声がけいただき、レストラン1899お茶の水をご取材いただくことになりました。

実は、同企画で3年前にもお声がけいただいており、その時には「茶バリエ」をご取材いただこともあったりします。(https://1899.jp/blog/202205217722/

そして、今回取材していただくことになったのが1899の店長兼料理長、大久保将史です。

どんな取材になるのか、そしてどんなポスターになるのかとっても楽しみです。

取材のはじまり

2025年の2月某日。
中学生7人が、先生と一緒にお茶の水のオフィスに来てくれました。

最初こそ少し緊張があったようですが、さすがは柔軟な大久保と中学生。
すぐに打ち解けた雰囲気になり、たくさんの質問が飛び交いました。

「なぜ和食の料理人を選んだのか?」という料理人人生のルーツに迫る質問や、「SDGsの取り組みたい目標は?」という時代を反映した質問、「料理人になって初めて作った料理は?」という面白い質問までいただきました。

何度も大久保の取材に同席しているわたしも、初めてつくった料理の話は聞いたことが無かったのですが、、、気になる回答は、「みそ汁…だった気がする…」ということでした(笑)

今でこそ1899の料理長を務める大久保も、はじめは賄いを作るところからスタートして、肉じゃがなど、和食の基本として煮物を中心に何度も作りながら腕を磨いたそうです。

1899が提供しているお茶料理やスイーツにもみなさん興味津々の様子で、「抹茶と合わないものはありますか?」という質問もいただきました。
学生の皆さんは、「抹茶と野菜は合わなそう」と予想してくれていたのですが、大久保は、「合わせ方次第で合います」との堂々回答。
抹茶の天ぷらにして提供することもあると聞いて、皆さんとても驚いた様子でした。

質問タイムの後は、写真撮影タイムです。
ポスターにしていただくための大事な写真です。

大久保の仕事の様子が一番伝わるシーンとして、調理場で料理をしているところを撮影してもらいました。

角度やポージングについてリクエストをもらいながら、たくさん撮ってもらいました。


こうして取材が終了。
ポスターが仕上がるのを楽しみに待ちましょう。

ポスターが完成!

取材から約1ヶ月後の3月。
仕上がったポスターを、学生さんたちが届けにきてくれました。

一緒にお礼のお手紙もいただきました。大久保も嬉しそう。

仕上がったポスターがこちら。

手でちょっと隠れてしまっておりますが、メインコピーは「一つ一つを丁寧に」。

大久保の信条が反映されたコピーと、仕事中の真剣な姿が表現されたポスター。
とっても素敵ですね。

東京家政学院中学校では、ポスターの制作のみに留まらず、その成果を発表する学習発表会、「グローバルプレゼンテーションアワード」を実施しています。

こちらは予選のプレゼンテーションを勝ち抜いたチームだけが出場できるものなのですが、今回大久保を取材してくれたチーム「Naka田んぼ」も出場が決定!

わたしはオンラインで視聴したのですが、発表の内容はもちろん、スライドや発表スタイルにも工夫が凝らされていて大変見事なものでした。

途中にクイズがあったり。

ポスターのデザイン意図を説明してくれました。

つい笑ってしまうような演出も。お面のモデルは担当の先生です。

今回の取材やポスター作成を通して、中学生の皆さんに新しい発見があったようで1899としても嬉しいです。

また、日頃のお仕事や、店のお客様としては関わることの少ない世代と接することで私たちの方が刺激をもらうことができたようにも思います。

東京家政学院中学校のみなさま、今回も素敵な企画をありがとうございました!

※本ブログは、東京家政学院中学校の確認・ご協力のもと作成しております