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バレンタインデー、今年の作戦「お茶とチョコレートのいい関係」|1899 CHACHACHA BLOG

2021/02/13 茶を食す話 茶バリエ

バレンタインデー、今年の作戦「お茶とチョコレートのいい関係」|1899 CHACHACHA BLOG

2月といえば、節分から立春、バレンタインデーと季節のイベントが続くイメージです。

バレンタインデーはウィキペディアによると、「日本型バレンタインデー」として女性が男性にチョコレートを贈る部分が強調されていて、意中の男性に贈る本命チョコ、友人として贈る義理チョコほか、諸々(もろもろ)あるとされています。

最近の傾向として、リモートワークが定着化してくると義理チョコはなくなる運命かもしれません。また、ジェンダーとして趣旨がずれてきている風習のようにも思えます。

バレンタインデーそのものは、商業チックだとか、プレゼントとは誰が為にするものかなどと堅苦しいことは抜きにして、多くのひとにとってチョコレートは幸せな気持ちや、ほろ苦い思い出と共に美味しい記憶のあるちょっぴり特別な食べ物なのではないでしょうか。

でも、チョコレート本来の味わい方となると案外に知らないものです。

1899としてお茶とチョコレートのマリアージュについて検索していると、かのショコラティエの巨匠 ピエール・マルコリーニ氏がチョコレートに合う飲みものは「水か緑茶」と述べているとのコメントがありました。

「これって、本当なの?」

1899日本茶インストラクターの坂上克人に聞いてみると、

「日本茶インストラクター協会の会報誌に、明治ミルクチョコレートで有名な株式会社明治のショコラアドバイザーが考えるお茶とチョコレートの関係についての記事が出ているくらいですから本当だと思います。」との答えが。

さっそく、日本茶インストラクター協会からの紹介で、株式会社明治のショコラアドバイザーの須田彩歌さんに話をうかがうことができました。時節柄、オンラインで…。

須田彩歌さんのプロフィール

株式会社 明治 カカオマーケティング部所属

2008年入社、カカオ・チョコレートの研究開発、カフェメニューの企画開発を担当し、現在に至る。カカオ・チョコレートの魅力を発信し、日常生活でもっとチョコレートをたのしんでもらいたい!という強い思いで数多くのセミナーで講師を担当している。

  • ・ショコラアドバイザー
  • ・ワインエキスパート
  • ・管理栄養士

◆五感で味わうお茶とチョコレート

須田さん曰く「チョコレートを噛んで召し上がっている方もいるかもしれませんが、チョコレート本来は口どけをたのしみ、五感で味わうものです。」

五感とは味覚、嗅覚、聴覚、視覚、触覚のことで全体で感覚を繊細に刺激して楽しみます。

チョコレートを口に含んで、体温で少しずつ融かしながら味わいと香りの広がりを感じていくのですが、先ず、口に含む前にチョコレートの色合いや艶、(板チョコの場合は)スナップ性などの感触、チョコレートを割った時のパキッという音、そして何より芳醇な香りなどを楽しむものです。

口に含んでからは、チョコレート=甘味=美味しさと思いがちですが、酸味や渋味、苦味など複雑な絡み合いを舌全体で味わいながら、口どけの滑らかな舌触り、次第に口から鼻全体に広がっていく味の変化と香りの変化を感じることによりチョコレート本来の美味しさを認識していきます。

この口どけの瞬間にお茶を口に含むと、そこにマリアージュが起こります。

こんな風にいうととても難しそうに感じるのですが、実はここがとても大切な観点で、五感で味わうために雑念を取り払って、とにかくリラックスしてお茶と共に過ごす「ゆるやかな時間」にするのがポイントです。

※チョコレートのテイスティングについて詳しくは


◆緑茶とチョコレートの相性がよい理由は?

マリアージュとは、単なる組み合わせでなく、お互いの良さを引き立てたり、あたらしい香りが発現したりする組み合わせのことを指します。

チョコレートは香りが1000種以上あり、同じく複雑な香りを持つお茶との親和性が高いことが上げられます。

もちろん、一般的なイメージ通りコーヒーとも相性はよいのですが、コーヒーとチョコレートは特徴が似過ぎていることもあり、お互いに良いところが出過ぎてしまい、案外に相性が悪くなることもあります。心地よい香ばしさも強く出過ぎると、焦げや苦味につながり、美味しさが損なわれる場合があるのです。

似たような理由で、お茶の中でも特徴のきわだった紅茶や、同じく焙煎する製造工程を経てできるほうじ茶とチョコレートのマリアージュには少しコツが必要です。

その点、緑茶はやわらかく、やさしい香りと味わい、うま味も感じるのでチョコレートを底上げしてくれる感覚、チョコレートのそれぞれの香りを引き上げてくれるので、緑茶とチョコレートはとても相性が良い組み合わせと考えています。

◆チョコレートの食べごろは?、マリアージュするのにおすすめの食べかたは?

チョコレートの保存は15~18℃くらいが最適で、食べる際も同じくらいの温度にします。ワインセラーのような冷暗所が保存に適しています。冷蔵庫で保存する場合は密封した状態で、食べる際に封をしたまま室温に戻してから食べます。冷たくし過ぎるとなかなか体温にまで上がらず、チョコレートの醍醐味である口どけを楽しめません。また急に温度を上げると結露がつき、口どけがボソボソした感じになり、食感がよくありません。

また、緑茶とマリアージュするならばミルクチョコレートよりは、純粋にチョコレートの味わいを楽しめるダークチョコレートがおすすめです。好みでミルクチョコレートでもよいと思いますが、カカオ本来の香りを楽しむ為には、香料の入っていないチョコレートを選んで欲しいです。

お茶との合わせ方は先にチョコレートを口に入れてからお茶を含みます。やはり温度が大切で、温かいお茶は熱でチョコレートを融かす要領、冷茶はチョコレートをある程度は口の中で融かしてからお茶を飲むようにお茶の温度とチョコレートの口どけで調整して、口の中で混じり合わせます。

緑茶とマリアージュするならばダークチョコレート、それもカカオ豆の品質にもこだわって欲しいといいましたが、最後に宣伝になりますけど、もし、1899のお茶とマリアージュを試すのでしたら、『明治ザ・チョコレート』をおすすめします。

※『明治ザ・チョコレート』のストーリー

カカオ豆から製造工程まで一貫して手掛けるスタイルを「BEAN to BAR」と呼ぶのですが、『明治ザ・チョコレート』ではカカオ豆をつくる農園のところからこだわりを持って取り組み「FARM to BAR」へと発展させました。

明治の研究員が世界中をまわりおいしいカカオを探しだし、現地の農家さんに協力いただき
高品質のカカオ豆を供給してもらう、逆に明治はその農家さんや地域の安定した生活を支えると同時に、おいしいチョコレートをお客様に届ける、という皆が笑顔になれる取組みをしています。

チョコレートで、日本でも日常的に本物のチョコレートを楽しむ文化を広めていきたい明治の思いが込められた、明治のチョコレートの中でも逸品です。

これだけの品質のチョコレートが、コンビニエンスストアで手頃な値段で手に入るところがチョコレート作りを長く行っている明治の強みと思っていて、チョコレートのテイスティングをはじめてする方にも是非に食していただきたいです。

須田さんから明治の思いを聞いて、1899としても観光を通じて日本茶を世界に広めることに貢献したいと考えていることから、明治のチョコレートに取り組む姿勢にシンパシーを感じました。

◆1899の六煎茶と合わせてみた<実食>

RESTAURANT 1899 OCHANOMIZUにて2月某日

株式会社明治のショコラアドバイザーの須田さんからそのようにおすすめされてしまっては、試さざるを得ませんから早速にコンビニエンスストアをはしごして『明治ザ・チョコレート』のダーク4種を手に入れました。

この品質のチョコレートがコンビニエンスストアで気軽に手に入るって日本はすごいと妙な感心をしつつ、緑茶とチョコレートのマリアージュの実践です。
※テイスティングの感想は、編集長 水野の独断と偏見ですので、話半分でお読みください。

『明治ザ・チョコレート』のダーク4種に合わせる緑茶は、「六煎茶」です。

「六煎茶は1899のオリジナルブレンドで、茶匠が鹿児島、宮崎、福岡八女、静岡掛川・本山、埼玉狭山の六名産地で摘まれた茶葉をそれぞれの特性、特徴を活かした組み合わせで、香りと苦味、渋味、甘味、うま味を絶妙なバランスで、雑味が少なく、しっかりとした口当たり、後味で深みの広がりと余韻をしっかりと感じる煎茶に仕上げているので、チョコレートの深く複雑な味わいと喧嘩せずに、相乗すると思います。」と1899日本茶インストラクター 坂上の弁。

※六煎茶ティーバックを手に入れる

※1899お茶はじめセットを手に入れる

『明治ザ・チョコレート』のダーク4種を並べてみると、スナップ写真からは解りずらいかもしれませんが、たしかに色、艶、香り共に比べると明確に違いがわかります。

「パッケージの開け方」などディティールにもこだわりを感じます。

左から「ドミニカ共和国」、「ペルー」、「ベネズエラ」、「ブラジル」です。
口直しにピュアウォーターも用意しました。

六煎茶の一煎目は、味や香りが引き立つようにやや温め(70℃)で淹れました。

チョコレートをひとかけ、口に入れ、舌全体で転がすように味わいます。口どけがはじまり最初の香りと味わいを感じたところで、少量のお茶を口に含み、お茶の熱でゆっくりと口どけを促すように食してみます。

先ずはリラックスということですから、少し六煎茶を飲んで瞑想してみました。


そして実食です。

「ドミニカ共和国」
香ばしいアーモンドのような苦味から、お茶を含むと酸味が広がっていく感じがしました。

「ペルー」
花の蜜のような爽やかな香りと、酸味と甘味を感じ、お茶を含むとさらに強まる印象です。

「ベネズエラ」
マイルドでやわらかい芳醇さと甘味を感じ、お茶を含むと滑らかな舌触りとやや酸味も感じ後味がよいです。

「ブラジル」
一番特徴を感じたのですが、キリッとした酸味とやや苦味、お茶を含むとほろ苦さと甘味が出て、渋味も感じました。

いずれにしても、こんなにもチョコレートを深く味わったことがなく、はじめての経験でした。芳醇で深くコクのある味わい、六煎茶を含むと味わいに変化が訪れ、確かなマリアージュを感じます。

その瞬間にフワッと幸せな気分になり、セラピーのようです。

二人で感想を述べ合いながら食していったのですが、不思議な共感性も覚えます。リッチな時間を共有している、何とも贅沢な感覚です。ちょっと大げさでしょうか(笑)、でも、確かにそう思いました。

『明治ザ・チョコレート』のダーク4種のうち、六煎茶とのマリアージュでどれが気に入ったかについては、坂上が「ベネズエラ」と「ドミニカ共和国」で迷って「ベネズエラ」に一票、水野は「ペルー」に一票でした。

六煎茶の二煎目は熱め(90℃)で淹れました。
すると六煎茶二煎目では、坂上が文句なく「ベネズエラ」に一票、水野も「ベネズエラ」に一票でした。株式会社明治のショコラアドバイザーの須田さんが「ベネズエラ」は日本人の好みに合うようですと言っていた通りになりました。影響されやすいのでしょうか。

P.S.
バレンタインデーが近いということで、お茶とチョコレートのマリアージュを体験してみたのですが、単にお茶とチョコレートの食べ合わせということでなく、そこにはお茶と共に過ごす「ゆるやかな時間」がありました。

この一年間でリモートワークが当たり前になってきた中で、会社に行くことによってオンとオフのスイッチを切り替えるのではなく、自分自身の過ごし方によって、雑念や雑事を取り払い、本来「自分がやりたいこと」「自身がやらなければならないこと」へ集中と休息をバランスしていく、ある意味で自由で難しい時代になってきたと思います。

食べ物のマリアージュも自由です。基本的なセオリーは知った方がよいし、ガイドも心強いですが、自分の好みや幸福感の味わいをみつける自分自身のジャーニー「心の旅の話」のようなものです。

なかなか直接的なコミュニケーションを取りづらい時節柄、会う瞬間、会う時間の過ごし方がとても大切です。どのようなシーン、シチュエーションを作るのか意識すること、丁寧な生活を目指したいものです。お茶とチョコレートの組み合わせと関係には確かな幸せな気分があり、瞑想やセラピーのような集中できる効果があるという1899からおすすめでした。

お茶と共に過ごす「ゆるやかな時間」をあなたへ