エコ生活、茶殻でお掃除したらモンスターになった
ホテル1899東京(新橋)に勤務する茶バリエ、直木紗代さんから、実際に茶殻で玄関を掃除してみたら驚きの結果になったという体験リポートが届きましたので、ぜひご覧ください。
CHACHACHA通信ご愛読の皆さま、はじめまして。
1899茶バリエの直木紗代と申します。
現在、ホテル1899東京(新橋)で勤務しています。
日本茶、コーヒーを問わずカフェが大好きで、自分のインスタグラムには気になるカフェの写真をたくさん保存しています。
自分でゆるやかにお茶を淹れるのも好きですが、勉強がてらお店に出向き、新しいお茶にトライするのも定番の休日の過ごし方です。
私は、つい家でだらだら過ごしてしまう自分を律するためにも、ゲン担ぎの意味も込めて、朝食後に煎茶を淹れて飲むようにしていました。

茶殻の掃除でモンスター化?
「朝茶に別れるな」ということわざにもあるように、朝飲むお茶は、今日一日の災いから守ってくれるものと昔から言われているそうです。
もちろん健康的な意味も込めていますが、私は自分のためだけに丁寧にお茶を淹れるこの時間が結構気に入っていて、今でも続けています。
外出自粛中、なかなか同僚に会えず寂しい思いをしていた時、茶バリエの先輩からメッセージが届きました。
「茶殻を撒いて掃き掃除すると、茶殻の数十倍のほこりがついて“モンスター化”するよ」
……モンスター!?
日本茶アドバイザーのテキストに茶殻の再利用法が載っていて、知ってはいたものの、まだ試したことがありませんでした。
茶殻を使った掃き掃除を検索してみると、こんなに!というほどたくさんのサイトが出てきました。そこには、いろんなメリットが書いてあります。
茶殻の活用方法 虫除け効果やエコ効果はあり?
淹れたお茶から出た茶殻を捨てるのは勿体ない!
茶殻には、お茶成分由来の効果があり、掃除に有効活用できます。それぞれの効果を簡単にご紹介しましょう。
カテキン効果
お茶を飲んだ後の茶殻にもカテキン成分は残っているので、茶殻を掃き掃除に使えば、カテキンによるお部屋の嫌な臭いの消臭や、菌の抑制に期待ができます。
さらに、お茶の爽やかな香りもプラスされて、より心地良い空間になるかもしれません!
お掃除効果
茶殻はほこりを吸着するので、お掃除にも効果的です。
畳、フローリング、玄関、カーペットなど、それぞれの材質に合わせて掃除をしていきましょう。
畳には、ギュッと水分を絞った茶殻を撒いて、ほうきで掃くのがおすすめ。ほこりが舞うことなく掃除できます。
フローリングや玄関にも、畳と同様に水分を絞った茶殻を撒いて、ほうきかフローリングモップで掃除をしましょう。
フローリングの汚れは、水分を含んだ茶殻が擦り落としてくれます。
カーペットには乾いた茶殻を撒き、掃除機をかけましょう。
乾いた茶殻が、カーペットの毛足に絡まりついたほこりや髪の毛を吸着して、掃除機で吸いやすくなります。
虫除け効果
結論をいうと、茶殻での掃除に虫除け効果はありません。茶畑のお茶の木にも、多種多様な虫がつきます。
茶殻が防虫に効くというのは、カテキン効果の拡大解釈や、風習やおまじないに用いられていたことに由来するもので、特にエビデンスはないようです。
しかしながら、前述した通り、茶殻に含まれるカテキンによる殺菌効果は期待できます。
虫除けを目的にするのではなく、やはり殺菌を目的に使用するのが良いでしょう。
エコ効果
捨てるはずの茶殻を使用して掃除をするということは、“使うのはお茶の葉だけ、つまりエコ”ということ。
いつものお掃除用品や洗剤などを茶殻に変えてみれば、エコに、そしてオーガニックに掃除ができ、新たな発見があるかもしれません。
茶殻掃除を実践してみました
オーガニック、エコ……。
最近、地球に優しい生活をしたいなと思うことが多く、気になっているキーワードです。
ちょうど玄関のほこりが気になっていたので、「これはやるしかない!」と実践してみました。
その日は、ちょうど立春から数えて八十八日目にあたる、八十八夜の日。
タイムリーにいただいた狭山の新茶を美味しく飲んで、早速その茶殻を使って玄関のお掃除をすることにしました。

やり方はとても簡単でした。
- 水分を含んだままの茶殻を、掃除したい箇所にのせる。
- パラパラと撒くのではなく、一点に茶殻をのせ、その後、茶殻をほうきで転がすように、まんべんなく掃き掃除する。
※これは先輩がおすすめしてくれたやり方です。 - 残っている茶殻を綺麗に掃いて、終わりです。

掃き掃除をしてみると、ほこりが茶殻にまとわり付いて、茶殻が肥大化している。
確かにモンスターだ!
なんと気持ちが良い~♪
お掃除をちょっとサボっていた玄関も綺麗さっぱり、ほこり一つなくなりました。

一人暮らしの狭い部屋だから、小さなちりとりとほうきで十分かなと思い、このお掃除セットを購入してみました。
しかし、意外と長い髪の毛やフワフワのほこりはすぐに逃げてしまって、上手くいかないことが多かったんです。

茶殻がこの悩みを一掃してくれました。
茶殻がほこりを食べるように、どんどんまとまります。
これがなんとも言えない快感~♪
そして、玄関がお茶の良い香りになるのも素晴らしい!
先輩によると、お茶の葉は表面積が広く、かつ揉まれてたくさん傷が付いているので、逃げてしまうほこりをキャッチしてくれるそうです。
お茶のお稽古での体験もそうですが、昔ながらの生活の知恵や文化には、現代の日常ではなかなかわからないことが多くあります。
お茶の世界に触れると、そういったことがたくさん詰まっていることに、いつも気づかされるのです。
この茶殻を使った掃き掃除は、畳でも大丈夫みたいです。
化学物質を使わないので、赤ちゃんがいるご家庭でも安心ですね。
茶殻はほかにも、冷蔵庫や靴箱の消臭剤、シンクの汚れ取りなどにも活躍します。
美味しいお茶をいただいた後に、お掃除にまで力を発揮するなんて……。
お茶を飲んで茶殻をすぐに捨ててしまうのは、ちょっともったいないですね。
また新しいお茶の魅力に気づいてしまった一日でした。
P.S.
後日、この茶殻掃除の成果を静岡県出身の茶バリエの先輩に自慢げに語ると、
「茶殻で掃除なんて当たり前だよ。おばあちゃんがいつもやってたからね」
と言われてしまいました……。
さすがです!
その後、茶殻を使って玄関のドアの拭き掃除もしてみました。
お茶パックが家になかったのでストッキングで代用しましたが、みるみる綺麗になって、これまた気持ちよかったです。

5月の暖かくなってきた風と共に、玄関から入ってくるお茶のいい香りに癒された、私にとってはちょっと特別なおうち時間となりました。
玉露など上質なお茶は、茶殻を食べても本当に美味しいですね。
そして、お茶を淹れた後も栄養が豊富に残っていて、健康にもいいんです。これまたおすすめです。



