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ミカンの皮に茶葉を入れて炙る

2025.02.15

山口沙織


ミカンの皮に茶葉を入れて炙る

 

SNSを見ていたら、どうしても試したいことができてしまいました。

休日にのんびりSNSを眺めていたところ、見たことのないやり方でお茶を淹れている動画がタイムラインに流れてきたのです。

紅茶にオレンジをブレンドするのではなく、実をくり抜いたオレンジの皮を容器にして、中に紅茶の茶葉を入れて七輪で炙る…仕上げは、なんとその皮の容器の中に直接お湯を注いで紅茶を浸出しているのです。

初めて見た淹れ方に、もう目が釘付けです。
気になって調べてみたところ、中国では囲炉裏でお茶を沸かしたり、周りでおやつを焼きながらお茶を飲む「囲炉煮茶」という楽しみ方があるようです。
もしかすると、私が見た動画もそれに関連があったのかもしれません。

これはもしや日本茶でやってもおいしいのでは? ということで、さっそく試してみることにしました。

まずは、果汁を緑茶にそのまま入れてみた

試すといっても・・・我が家には七輪がありません。 仕方ないので、まずは柑橘の果汁を緑茶に入れてどんな味がするか確認してみることに。 日本茶に合わせるので、柑橘はオレンジの代わりに愛媛産のポンカンを調達。 狭山の深蒸し煎茶を湯呑に一杯淹れて、そこに一粒分の果汁を加えてみます。 飲んでみると・・・めちゃくちゃ酸っぱい!!! もはやお茶の味がしません。 煎茶の良さも、ポンカンの良さも消えました。 おかしな組み合わせではないと思うので、バランスが悪かったのかもしれません。 ブレンドとしては失敗でしたが、適当に混ぜても上手くいかないということがよくわかりました。

深蒸し煎茶をポンカンの皮で炙る

ちゃんとおいしいポンカンのお茶を飲みたい。 これは、何としてもポンカンの皮で炙った日本茶を飲んでみなくては。 七輪は無いが、コンロでどうにかして炙れないか?と探してみたところ、100円ショップにこんな便利アイテムが売っているではないですか。

コンロに被せて使うことで、簡易な焼き網として使えるようです。 私はSeriaで購入しましたが、各社から似たものが出ているようです。 これで炙っていきましょう。

柑橘は、先ほど同様にポンカンを使います。 皮にお茶の浸出液が触れることになるので、しっかりと洗います。 上部を包丁で切り落として、中身をくり抜きます。 容器っぽくなっていい感じ。

コンロに焼き網をセット。 ポンカンの皮をのせて、深蒸し煎茶の茶葉を中に入れます。

そして点火。

火から遠いかも?と心配でしたが、これで十分炙れます。 気を抜くとすぐに皮が焦げてきます。 煎茶を適度にかき混ぜながら待っていると、ほのかな柑橘と煎茶の香りが漂ってきます。 これはなかなか楽しい作業ですね。 数分経ったら、炙り作業の完了です。

ポンカン煎茶を淹れる

ポンカンの皮で炙った茶葉を、まずは急須で普通に入れてみました。

茶葉にも、水色にも、見た目に大きな変化はありません。 飲んでみると、煎茶の味わいの中にうっすらとポンカンの酸味を感じます。 でも、もっと柑橘の味わいがほしいかも。

ということで、いよいよ皮を使って煎茶を浸出します。 ポンカンの皮の容器の底に、爪楊枝をプスプス刺して穴を空けます。 そして、耐熱容器にセット。お湯を注ぎます。

お湯を注ぐと、煎茶と柑橘の大変いい匂いがふわっと広がります。 ここまでの工程の中で一番のいい香り! これは癒されます。

少し待つと、下から浸出液が落ちてきました。 おしゃれっぽく事を進めたかったのに、細長いカップしか無かったのが悔やまれます。 予め皮に楊枝で穴を空けていましたが、茶葉が詰まってしまい、追加で穴を足しながら浸出していくことに。

湯呑に移したのがこちら。 急須で淹れたものより、だいぶ濁りがあります。

飲んでみると、しっかりとポンカンの味がします! 急須で淹れた時はポンカンの酸味を感じましたが、今回は苦みを強く感じます。 ポンカンの皮の苦みと、煎茶の苦みがミックスしたような感じです。 浸出する際に、皮に穴をあける都合でかなり茶葉に刺激を与えてしまったので、それで煎茶の苦みが出たのかもしれません。 ポンカンと煎茶の味を両立するお茶を淹れることはできましたが、苦みはだいぶ気になる。 やり方次第でもっともっとおいしく淹れられそうです。

ほうじ茶でも試したい

煎茶×ポンカンのお茶の課題は、苦みでした。 それならば、苦みの少ないほうじ茶を使えば結果が変わるかも! ということで、試してみましょう。 良く洗い、果実部分をくり抜いたポンカンの皮の容器を焼き網にセット。 ほうじ茶の茶葉を入れます。先ほどと一緒です。

点火して炙り始めると、今回もほうじ茶の香ばしさと柑橘のミックスしたなんともいい香りが漂ってきます。 煎茶よりも、ほうじ茶の方が炙った時の香りが立ちます。 適度に混ぜながら炙ること数分。 味わう瞬間だけでなく、こういった作業の中にこそ癒しがあるのかもなぁとしみじみしてきたところで、ポンカン炙りほうじ茶の完成です。

今回も、まずは急須で淹れてみます。

炙っているときはいい香りだったのですが、飲んでみるとポンカンの香りはかなり薄め。 では、皮を使って浸出してみましょう。 皮に楊枝で穴を空けて、お湯を注ぎます。

こちらも浸出中からものすごくいい香り。 ほうじ茶とともに、柑橘のさわやかな香りがします。至福の瞬間です。 できたお茶を飲んでみると・・・とってもおいしい! 煎茶の時に気になった苦みもなく、ほうじ茶とポンカンの良さがちゃんと生きています。 これは成功と言って良いのでは。

終わりに

今回試した中では、ポンカンの皮で炙ったほうじ茶を皮で浸出したお茶が一番気に入りましたが、使うお茶や、使う柑橘、炙り具合、淹れ方でだいぶバランスが変わりそうです。 いろいろ試すのも楽しそうですね。 アレンジを試してみて、お茶の味を楽しむのはもちろん、試しているときの香りが良くて癒されました。 予想外に酸っぱかったり、苦かったり、失敗含めいろいろな発見があって楽しかったです。 そのまま味わってもおいしい日本茶ですが、アレンジの可能性も無限大。 皆さんも、よかったら試してみてくださいね。

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