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1899 CHACHACHA Blog

     

【BLOG】ため息多めのアラサーが語る、お茶のすすめ

2019/10/05 茶を食す話 編集長 山口沙織

【BLOG】ため息多めのアラサーが語る、お茶のすすめ

偉そうに言う事ではないのですが、お茶に触れるようになったのは、仕事がきっかけでした。
日頃飲むお茶はペットボトル、家に急須は無く仕事のお供はコーヒー、という生活を長らく続けていたのですが、
「1899」というお茶をテーマにしたブランドの広報に関わることになったのがキッカケで、お恥ずかしながら、言わば強制的にお茶に触れることになったのです。

お茶についての知識がまっさらな状態で、初めてお茶の基礎について説明してくれたのは、日本茶レストラン「レストラン1899お茶の水」の当時の店長でした。
30分くらいの、アルバイトスタッフ向けの簡単な講義でしたが、緑茶もウーロン茶も紅茶も同じ「茶の木(学名カメリアシネンシス)」からできていると知った時の驚きと、初めて飲んだ玉露の味の衝撃!はよく覚えています。

始まりはそんなかたちでしたが、仕事で少しづつ勉強していくうちにその魅力に気付き、自分自身の内面にも変化を感じるようになりました。

このブログを読んでくださっている皆さんは、普段の生活の中にお茶を取り入れていますか?

朝茶を習慣にしている方、
オフィスで仕事の合間に緑茶を飲む方、
自宅で寝る前にお茶を飲んでリラックスする方、
カフェでお茶を飲むのが好きな方、、、

1899に関わる仕事をしていく中で、お茶を大切にされている様々な方にお会いする機会がありました。

そんな中で、上辺だけではない、お茶の基礎知識をきちんと学びたい気持ちが芽生え、昨年は日本茶アドバイザーの資格試験に挑戦してみました。

改めて勉強してみると、その歴史の長さと、お茶がほぼ変わらない形で現代まで脈々と受け継がれてきているということに驚きを感じます。
長きに亘って変わらず愛され続けているお茶に、より魅力を感じるようになっていきました。

抹茶を語る上で欠かせない、茶道の教室にも参加するようになりました。
以前ブログでご紹介したこともあるのですが、敷居が高いイメージから敬遠気味だった”お茶のお稽古”に一度参加してみたところ、想像以上に面白かったのです。

お茶の前にいただく四季を感じる和菓子、BGMが無い静かな空間で、お茶を点てていただくのを待つ時間、丁寧だけど無駄のない優雅な所作、そして美味しい抹茶!

確かに覚える事はちょっと多いけど、そこに込められているのはおもてなしの気持ちなので、決して窮屈な訳では無いのです。

客人としてお茶を飲みに参加するうちに、抹茶を点てたいという気持ちも芽生え、現在はお点前の練習に奮闘しています。
残念ながら茶道センスに欠けるようで、なかなか時間がかかりそうですが(笑)、
茶道の時間は、想像以上にほっとできる、安らげる時間になりました。

始まりは”必要に迫られて”だったお茶との関わりでしたが、知れば知るほど、お茶の魅力に気付き、触れる時間が増えていきました。

様々なかたちで、お茶について考えたり、お茶に関わる時間が増えた中で思ったことは、多くの人がお茶と共に過ごすゆるやかな時間を大切にしているということです。

リーフのお茶を飲むためには「浸出」というひと手間が必要になります。
お湯を沸かして、注いで、茶葉が開くのを待つ、
その時間にも「ゆるやかさ」を感じるように思うし、
お茶を飲む時間にも、「ほっとする」と形容されることの多い、ゆるやかさがあります。 

茶道も、同様だと思います。

そして最近、その「ゆるやかさ」は、忙しい現代人にこそ必要なもので、私が惹かれているものの正体のひとつかなと思うようになりました。

毎日は、とても忙しいです。
仕事は次々に舞い込んでくるけれど、家に帰ったら洗濯をしないといけないし、友達も家族も大切にしたい。でも趣味も譲りたくない。

楽しいことも苦しいことも次々に起こって、睡眠時間を確保するのに必死になっていたら一週間が終わった…という日々を過ごす方も少なくないのではないでしょうか?

そんな中だからこそ、「ゆるやかな時間」が輝いてみえるし、お茶が生活を豊かにしてくれているのかなと思います。

つい語ってしまいましたが、お茶の魅力はもちろん他にもたくさんあります。
味や健康効果、飲み方、栽培方法から淹れ方など、、、私に挙げられるものに留まらず、まだ見ぬ魅力も沢山あると思います。

お茶の魅力、もっともっと知っていきたいです。
そして、それをもっと伝えていきたいと思う、今日この頃です。

PS. 冒頭の画像は、デリ&バル1899東京の「濃茶ラテ」です。
10月1日からの新発売です!
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