当ウェブサイトを快適にご利用いただくためクッキーを使用します。詳細の確認

1899 CHACHACHA Blog

     

おいしい土鍋ご飯の炊き方~煎茶を使って炊いてみた~│1899 CHACHACHA BLOG

2025/04/19 茶を食す話 和田麻由

おいしい土鍋ご飯の炊き方~煎茶を使って炊いてみた~│1899 CHACHACHA BLOG

おいしい土鍋ご飯の炊き方~煎茶を使って炊いてみた~

土鍋でご飯を炊いたことはありますか?難しそうなイメージがあるという方も多いのでは。
しかし、土鍋で炊くご飯は炊飯器で炊くご飯とはまた違うおいしさがあります。
レストラン1899お茶の水でも一部コースで土鍋ご飯を提供していますが、料理長に土鍋で炊く手順を教えてもらったのでご紹介します!

土鍋で炊くとおいしいご飯になる?

土鍋で炊くご飯はなぜおいしいと言われているのでしょう?
ひとつは、土鍋は金属よりも熱伝導性が低く、じっくりと温度が上がることでお米の甘味をぐっと引き出してくれるんだとか。もうひとつは、土鍋の遠赤効果でお米の内部までしっかりと熱が通ることで、ご飯がふっくらと仕上がるんだそう。底にできる香ばしいおこげも、おいしさが増すポイントですよね。

土鍋で煎茶ごはんを炊いてみた

今回は、煎茶の茶葉を入れた土鍋ごはんに挑戦!
土鍋ごはんはおいしい、というのはわかっていても、炊き慣れていないとべちゃべちゃになってしまったり、芯が残ったごはんになったり、おこげというより完全に底のごはんが焦げてしまったり、失敗してしまうこともありますよね。
料理長から教わった気を付けるべきポイントを意識して炊いてみました。

煎茶のほんのりとした苦味と爽やかさが加わった優しい風味のごはんに仕上がりました。
茶葉と一緒に炊くだけでいつものごはんがワンランクアップしますよ。

土鍋ご飯の炊き方

使用した土鍋は直火用、2合炊き、内蓋付きのものですが、内蓋のない土鍋でも炊けます。
手順としては、
①計量
②洗米、浸水(30分)
③炊飯(沸騰するまで中火で加熱→ごく弱火で16分)
④蒸らし(10分)
⑤ほぐし
の5つの工程です。

材料

米 2合
煎茶の茶葉 5g
塩 小さじ½
水 400ml
(新米など使うお米によって水の量が変わります。炊き上がりの硬さなどお好みの水加減で調整ください)

手順

<計量>
①カップですりきり2杯分の米を計量して、ボウルに入れる
\ポイント/
計量は正確に。

<洗米、浸水>
②ボウルに水を入れ、3回ほどやさしくかき混ぜながら洗米する。
③ざるに上げ、水気をきる。
④ボウルに戻し、計量した水を入れて30分ほど浸水させておく。
\ポイント/
お米は割れないように洗米すること。
浸水は必ず行ってください。浸水時間は夏は30分、冬は60分程度など季節によって調整してください。

<炊飯>
⑤土鍋に④を水ごと移し替え、煎茶の茶葉と塩を加え、コンロにセットする。
⑥蓋を閉じて、外蓋の周りを濡れ布巾で覆う。(乾いた布巾だと加熱すると焼けてしまうので、濡れた布巾を使う)
⑦中火で沸騰するまで加熱する。(蓋の穴から湯気がでている状態)
⑧火をごく弱火にして、16分間加熱する。
このとき、蓋のまわりを布巾でしっかり覆うことで熱を逃がさず、内部までしっかりと熱が入ります。
\ポイント/
ふつふつと沸騰したらすぐに弱火にしてください。沸騰したままの時間が長いと底のごはんが焦げてきます。
土鍋の蓋と本体のかみ合わせが弱い(隙間がある)と、加熱している間に蒸気が抜けてしまい、内部までしっかりと熱が行き届かずに芯の残ったご飯になる場合があります。蓋の周りから蒸気が抜けないように縁をしっかりと濡れ布巾で覆うとよいです。

<蒸らし>
⑨火を止め、蓋をしたまま10分間蒸らす。
⑩濡れ布巾を取って、蓋を開ける。
 蓋を開ける緊張の瞬間です!さて、うまく炊けているのか…?
\ポイント/
蒸らしている間にお米の内部にじんわりと熱が伝わっていきます。炊飯中も蒸らし中も、途中で蓋を開けず待ちましょう。

<ほぐし>
⑪ごはんの底からやさしくほぐす。
 \ポイント/
ほぐす工程も大切です。ほぐさないまま保温しておくと、ご飯の粒同士がくっつき、ふんわりと仕上がりません。

土鍋ごはんの味わい方

炊き立ての土鍋ご飯は、格別です。茶葉の香りもたまりません、おこげもおいしく楽しめます。まずそのまま味わいたいですね。

混ぜこみご飯やおにぎりにも。

炊きあがった煎茶ご飯にほぐした鮭や昆布、ごまを混ぜ込むのもおすすめです。おにぎりにしてもいいですね。私は、シンプルに塩を振った煎茶おにぎりが一番好みでした!
煎茶ご飯にはその他にも梅やわかめ、おかかなど、様々な食材で試してみたいです。

茶殻の佃煮をトッピング。

煎茶を淹れた後の茶殻を佃煮にして、ごはんのお供にするのも良いですよ。

レストラン1899お茶の水の土鍋ご飯とは?

2025年3月からパーティーコースの一部に〆としてお茶炊き土鍋ご飯を提供しています。
こちらの土鍋ごはんは、抹茶ご飯やほうじ茶ご飯など季節によって使用するお茶が替わります。また季節の食材を盛り込んだ炊き込みご飯です。和食料理人が作る土鍋ご飯、是非食べてほしいです。
そこで、1899こだわりの土鍋ご飯の2つの楽しみ方をご紹介します!

お茶の香りとともにそのまま味わう

蓋を開けた瞬間にお茶の芳香とお米の香りが立ち込めます。
ふんわりと炊き上げた土鍋ご飯を旬の食材と一緒に混ぜて、まずはそのままお召し上がりいただくのがおすすめです。お茶で炊いたご飯をなかなか食べる機会がないと思うのですが、お米の甘味とお茶の旨味が合わさった味わい深いご飯です。季節によって食材が異なるので、次はどんな土鍋ご飯になるのか楽しみになります。

出汁茶漬けで味わう

また、土鍋ご飯と一緒に出汁とお新香もご用意しています。熱々の出汁をかけて、お茶漬けにしてさっぱりとお召し上がりいただけます。お茶炊きご飯のお茶の味わいに鰹と昆布の合わせ出汁が組み合わさって、また違う美味しさを体験いただけることでしょう!

※写真はイメージです。

今回は、煎茶を使った土鍋ご飯を炊いてみました。沸騰しているのかどうなのか土鍋をみつめながら待っている時間や、段々と茶葉の香りやご飯が炊きあがる香りが来て、そのあとにおこげの香ばしさがきて…。土鍋ご飯が出来上がるまでの時間も楽しかったです。「もうちょっとうまく土鍋ご飯を炊けるようになりたいな」と思いましたが、毎日土鍋ご飯を作るのは私には難しいなと感じました(笑)。特別な日にまた挑戦してみようと思います!

CHACHACHAブログでは他にも様々なレシピをご紹介しています。お茶とともに楽しめるレシピとなっていますので、是非チェックしてみてくださいね。
<お茶アレンジでヘルシーに!ゆで鶏レシピ>
<黄金比率で作る玉子焼き「抹茶味噌の厚焼き玉子サンド」のレシピ>
<スコーンとは?おすすめの抹茶スコーンレシピ>

なお、お茶炊き土鍋ご飯はレストラン1899お茶の水店限定、一部のパーティーコース(瑞光・和敬)でのご提供です。
※2025年6月2日~9月30日の抹茶ビアガーデン開催中はパーティーコースのご予約受付を停止いたします。