日本茶Journey 01|屋久島煎茶
鹿児島県 屋久島八万寿茶園
渡邉 桂太さん
自然の循環が育てる、屋久島煎茶。
茶葉とともに、その土地の空気や作り手の思いをお届けする「日本茶 Journey」。
全国を旅するような気分で日本茶を楽しんでいただきたい。そんな思いから生まれた、日本各地の"つくり手"の技が息づく1899オリジナルセレクションです。
今回は、世界遺産として知られる屋久島。
1985年創業、無農薬・有機栽培を実践する「屋久島八万寿茶園」の2代目、渡邉桂太さんにお話を伺いました。
現地で撮影した映像と共にお届けします。
屋久島は「日本の縮図」
私は、屋久島は「日本の縮図のような場所」だと感じています。
島には、海があり、山があり、川があり、深い森があります。南国らしい台風が来ることもあれば、雪が積もって通行止めになることもある。ひとつの島の中に、日本のいろいろな風景をぎゅっと閉じ込めたような場所です。
人口は約11,000人ほど。全国から移住して来られる方も多いです。自然の豊かさに惹かれて、新しくこの島で暮らし始める方もたくさんいらっしゃいます。
山から海へ。
循環の中にある暮らしと農業
屋久島には、九州でいちばん高い山があります。山に雲がぶつかり、雨が降り、川となって海へ流れ、また雲になる。島の中では、そんな水の循環が日々起きています。
その途中に、人の暮らしがあり、農業があります。川の水が集落の飲み水にもなっていて、自然の恵みが生活のすぐそばにあります。
だからこそ、この環境を汚さず、そのうえお茶をどう作っていくか。そして次の世代へつないでいくことがとても大切だと感じています。
雨の多い島で、
お茶を育てるということ
屋久島は雨の多い土地です。植物にとって水が豊かなことは良い面もありますが、お茶づくりという点では難しさもあります。
雨が続くと土が流れやすくなり、病気も広がりやすい。収穫作業も大変になりますし、製造でも余計にエネルギーが必要になります。
日々、雨雲レーダーを気にしながら作業していますが、これがなかなか当たらないことも多くて(笑)作業を始めたら途中で、雨が降ってもやめられないこともあります。
最近は雨の降り方も変わってきていて、ゲリラ豪雨のようになることも。あえて雑草の根を残して土が流れないようにするなど、土地に合わせながら畑づくりをしています。
屋久島に戻り、学んだお茶づくり
私は中学まで屋久島で育ち、高校から島外へ出ました。東京では、日本茶インストラクターの資格を取得。
最初は都内で、まだ知られていなかった屋久島茶を伝えるため、マルシェ販売や営業活動、自社のお茶カフェなどにも取り組みました。
その後、屋久島へ戻り、畑の管理や製造を見よう見まねで学びながら、少しずつ今のお茶づくりを身につけていきました。
現在は、世界自然遺産の島の恩恵を、次の世代へ受け継いでいくことを大切にしています。
この島の自然のなかで作られる屋久島茶が、今だけでなく、この先も変わらず続いていくように、日々向き合っています。
▲屋久島八万寿茶園さま提供ムービーです。
ぜひ、屋久島煎茶を召し上がりながら
ご覧ください
今回の「屋久島煎茶」について
今回のお茶は、品種「ゆたかみどり」を使用した屋久島煎茶です。
火入れはあえて弱めにしています。"火の香り"を強く出しすぎず、品種そのものの個性や、茶葉が持つ自然な味わいを感じていただけるよう仕上げました。
旨みを強く出したタイプというより、自然の中で育ったそのままの味わいに近いお茶です。ひと口飲んだときに、屋久島の森や雨、澄んだ空気を思い浮かべていただけたら嬉しいです。
おすすめの淹れ方
急須で淹れる場合は、茶葉3gに対して、お湯150ml。
90度のお湯で約1分浸出してください。
水出しの場合は、茶葉10gに対して、水1Lがおすすめです。
お食事中や食後の一杯に。さっぱりしたい時、気分を切り替えたい時におすすめです。
日本茶Journeyをご覧の皆さんへ
スタッフが撮影した、
屋久島の自然風景をお届けします
おわりに。1899のスタッフが現地で撮影した、産地の風景をお届けします。
屋久島の空気を少しでも感じていただけましたら幸いです

