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新茶シーズンに向けた、1899の想いと取り組み|1899 CHACHACHA BLOG

新茶シーズンに向けた、1899の想いと取り組み
3月も中盤。
少しずつ気温も高くなり、桜の開花情報の話題も出てくるようになりました。
春は、お茶業界では新茶に向けた準備の時期であり、産地の方々を中心に忙しい季節です。
1899でも毎年新茶の時期は、店舗で各地の新茶をご用意しています。
今回は、1899の新茶シーズンに向けた動きについて、企画担当者であり日本茶インストラクターの資格を持つ坂上克仁に聞いてきました。
新茶の時期は、1899としては、どのような思いで企画していますか。
(坂上)新茶の季節は、お茶業界全体が盛り上がりを見せる時期です。
テレビCMなどでも新茶のキーワードが多く出てくるので、お茶に興味関心が無い方でも、春=新茶、というイメージは強いのではないでしょうか。そして、生産者の方々にとっても大切な時期であり、普段多くの生産者の方々と話している中でも、その忙しさや、重要視していることが伝わってきます。
1899としては、そのような生産者の方々の思いや、出来る限り多くの方々にお茶に触れてもらう時期として、新茶の時期は非常に重要視しています。新茶を迎えるひとつの節目として「立春」がありますが、2月に狭山の宮野園さんにご協力いただき、店舗でお茶を仕上げてもらうイベントを開催しました。
一般の方々は、ご存知無いかもしれませんが、立春から八十八日目に茶摘みをするという文化・慣習があり、お茶におけるひとつの節目の時期として昨年に引き続き開催しました。
新茶を飲むだけではなく、その季節に向けて気運を高めていく一助になればと考えています。
なるほど、多くの人たちの思いがある季節なんですね。
そのような中、1899として新茶企画の準備で大変な部分はありますか。
1899主催の茶摘みイベントの様子
(坂上)新茶をメニューとしてご提供する時期や商品の選定、そして提供方法について、いつも悩みます。
農作物なので、地域によって仕上がりの時期は異なりますし、出来る限り早く店舗で提供したいと思っても、ある程度時期が近くならないと店舗に納品いただける時期は確定しません。
また、産地も多くある中で、店舗として取り扱える商品は限定的です。
毎年どの地域のものを選ぶか茶匠の方と相談していますが、楽しみと同時に悩ましい時間でもあります。
さらに、1899としては、不特定多数の人が集まる飲食店、ホテルという特性を生かし、普段お茶に馴染みの無い方々にも、新茶の時期を通してお茶に触れていただきたいと考えています。ただ販売するだけでは伝わりづらいですし、飲んでみようという気持ちにもなりづらいかもしれません。これまでは、複数産地の飲み比べや、ソーダなどを加えたアレンジレシピの提供などを行ってきました。
また、茶摘みイベントや、主催している日本茶セミナー「ティーカレッジ」で新茶を扱うなど、
様々な方向からアプローチしてきました。
新茶を提供するのみに留まらず、様々な背景から企画されているんですね。今年はどのような方向で検討していますか。
(坂上)今年も東から西までの様々な地域の新茶を楽しんでいただけるよう調整しています。
また、各種イベントは今年も出来る限り開催したいと考えています。
流動的な部分も多く、最終調整している段階ですが、今月中、または来月初旬には新茶企画の情報をHPやメールマガジン等でお伝えできると思います。