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お茶で染め物をやってみました|1899 CHACHACHA BLOG
お茶で染め物をやってみました
梅雨の季節ですね。
もう梅雨入りしている地域の方もまだしていない地域の方も、いかがお過ごしでしょうか。空がどんより曇っていてすっきり晴れの日が恋しい季節ですが、曇り空でも映える紫陽花の花が心を癒してくれます。
さて、ハンドメイドが好きな私は、雨でお出かけするのが億劫な季節でもおうち時間を楽しもうと、次はこんなものを作ってみようかな、あんなものにチャレンジしてみたいな、と日々構想を練っておりまして、今回は余った茶葉を利用した染め物「茶染め」にチャレンジしてみました。まだ飲める茶葉を使用するのは気が引けるので、賞味期限が切れてしまったものや限りなく賞味期限が近いものを有効活用します!
では早速ですがご紹介致します!
材料
茶葉 40g(今回は煎茶を使用しました)
水 2L(染め液用1L、媒染液用1L)
牛乳(豆乳でも可) 適量
ミョウバン 小さじ1
布(今回は綿の素材のものを用意しました)
輪ゴム又はタコ糸など(模様付けに。なくても可)
鍋
ざる
下準備
布をあらかじめ牛乳につけて乾かしておきます。
左)牛乳が勿体ないので、最低限の量で布を浸しているところ。 ...貧乏性です。
右)牛乳に浸して干した布はバリバリしています。ハンガーに干した形そのままです。(笑)
ここで疑問です。なぜわざわざ布を牛乳に浸すのでしょうか。自分でも謎に思いながら作業をしていたのですが、後日調べてみました。
「タンパク処理」といって、牛乳や豆乳などのタンパク質の物を布に染み込ませて、色素をくっつきやすくしてあげるそうです。今回綿の布を使いましたが、絹の場合は元から動物性タンパク質が含まれているのでこの処理は不要とのことです。
手順
① 茶葉を20分煮出して染め液を作る
② 布に輪ゴムをまいて絞りをつくる
③ 染め液の茶葉を濾す
④ 布を染め液に20分浸す
⑤ ミョウバンを入れた水溶液60℃(媒染液)に20分間浸す
⑥ 水ですすぐ
⑦ 輪ゴムを取る
⑧ 干してアイロンをかけて出来上がり!
では早速レッツトライ!
① 茶葉を20分煮出して染め液を作る
茶葉40gはこのくらいの量です。見た目の量は結構多いですね。
沸騰したお湯に入れて少し経つと、キッチンにお茶のいい香りが立ち込めてきました!
お茶屋さんの前を通っている気分です。
5分後 ※写真はありません
味は関係ないですが、どんな味か気になりませんか?という訳でひとさじ味見をしてみました。うーん、とても渋いですがまだお茶として飲めそうです。
10分後
やはり、味が気になります。もう一度ひとさじ飲んでみました。
...更に渋み、苦みが増していて、お茶としては飲めない印象です。
色みも変化してきました。
20分後
最後にもう一度味見。更に更に苦い!苦すぎます!これはもうお茶ではありません。何か苦い薬のようです。振り返ってみれば、お茶をここまで煮立てた事は人生で初めてです。
② 布に輪ゴムをまいて絞りをつくる
茶葉を煮立てる前にここまで事前に準備をしておいたほうがいいかもしれませんが、私はうっかり輪ゴムを巻く前に茶葉をお鍋に入れてしまったので、この間に布に輪ゴムを巻きました。布の大きさによりますが、今回は10個位輪ゴムを巻きました。他に割り箸を一緒に巻いたり、工夫次第で色んな模様ができそうです。どんな模様が出来上がるのか楽しみです。
③ 染め液を濾す
④ 布を染め液に20分浸す
菜箸などでひっくり返しながらまんべんなく液に浸るようにしてそのまま置きます。
⑤ ミョウバンを入れた水溶液60℃(媒染液)に20分間浸す
この作業は色を布に定着させる役割があります。やらなかった場合は洗濯で色落ちしてしまうので、せっかくならやった方がよさそうですね。
⑥ 水でよくすすぎ、いよいよ輪ゴムを外してみます!
気になる仕上がりは・・・!
想像では、なんとなく茶色っぽくなってしまうのではないかと思っていたのですが、なんと綺麗なイエローに染まりました!写真では光の加減で色の見え方が多少違って見えてしまうかもしれません。少し薄めの色ですが、これはこれで優しい色合いでいい感じです。茶葉の種類、染める時間や布の素材によっても色合いが変わってくるかと思いますが、濃い色に染めるのは難しい印象でした。
後日談ですが、3週間程してもう一度写真を撮ったのですが、日にちが経って茶色っぽく変色したようです。模様もちゃんとつきました!わかりますか?
この布で何か小物でも縫おうと思います。
というわけで、余った茶葉を利用した染め物「茶染め」は、優しい風合いに仕上がり、私としては満足な結果が得られました!
ご興味と不要になった茶葉などがありましたら皆さんもぜひ「茶染め」をお試しください!