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幸せ再発見!日本の正月お節料理! | 1899 CHACHACHA BLOG
食べるだけではもったいない! お節料理はしあわせを願う“おまじない”!?
巷では美味しそうに彩られたお節料理のお取り寄せ情報をたくさん目にするようになりました。
「あ、そうか。もうそんな時期・・」と頭をこつんと小突かれた感じです。歳を重ねて年々速くなってく12の月日をちょっとは手繰り寄せたいくらい。
今年の年の瀬はどうやらこのコロナ禍の中で迎えることになりそうですね。
けれど、季節は変わらず移り変わり、新たな年明けは必ずくるのですからせめて健康でしあわせに元旦を祝えるようにありたいものです。
お節料理は若い世代の方々から敬遠されがちかもしれませんが、
なぜ正月に食べるのかという由来がほんの少しでも知れたら、好き嫌いで嗜むのでなく、無病息災=しあわせへの願いを込めたハレ(特別)の日の“おまじない”の食べものとして見直してくださるかもしれません。
なぜお節料理が“おまじない”って??(微笑)
我流ですが簡単に紐解きをしていきましょう。
お節料理の始まりは、季節の節目ごとに採れた作物の豊作を神様に感謝し、作物を使った料理をお供えしたことに由来するそうです。
お節料理の由来は一年に定めた五節句のひとつ
本来、正月のお節料理は稲作中心の日本の四季に五つの節日を定めて、伝統的な行事に神様にお供えしたもののひとつだといいます。
五節句とは、
・一月七日(七草の節句)
・三月三日(桃の節句)
・五月五日(端午の節句)
・七月七日(七夕の節句)
・九月九日(菊の節句)
そう、今でもこの五節句の時期になると祝い事や願いごとをかけた行事がありますね。
一月一日の元旦は別格に七草の節句のなかに取り入られたものだそうです。
五節句についてさらに興味がありましたら、次のサイトでわかりやすい説明がありましたので参考にされてください。
五節句について
縄文時代に稲作が中国から日本に伝わりました。それまで狩猟中心だった社会から農耕へと移り農作を営む人々は、日々変わる気候のなかでいかほど困難を乗り越えながら農作にはげんでいったのでしょう。
そして無事に収穫できた季節の節目にハレ(特別)の日を設け、神様に農作物を供え感謝し自分たちの子孫繁栄や幸福への祈りをしたといいます。
食べることと人々の祈りはそれだけ今も変わらず密接にあるのだと思います。そんなことを思いながらハレの日の料理を楽しむとより味わい深くなるのではないでしょうか。
ハレの日といえば、にっぽんではやはりお正月。
昔、人々が元旦のおせち料理に込めた思いを知ることで新年を迎える喜びを深めることができるかもしれません。
そうなんです! お節料理は感謝をしてあなたの願い事を叶えるおまじない!
食材にもしあわせ力のおまじない!
伝統的なお節料理の食材は人々がしあわせの願いを込め縁起ものとして詰められたといいます。
ここでは重箱に込められた願いごとを簡単に我流でご紹介しましょう。
私は知ってる!というあなたでしたら、遠慮なくスキップしてくださいね。
一の重には、口取りと酒の肴になるような祝い肴を入れます。
・数の子 数の子にたくさんの卵があるように子孫が繁栄しますように。
・田づくり 田畑に撒いた片口イワシが豊作をもたらしたように五穀豊穣を。
・紅白かまぼこ 日の出の象徴となる半月に赤は喜び、白は神聖で祝い。
・昆布巻き 「喜ぶ」「子生」の語呂合わせで健康長寿で子宝に恵まれますように。
・伊達巻 伊達者が巻物を洒落て着こなすように、文化繁栄がありますように。
・栗きんとん 黄金の色から金銀財宝に恵まれますように。
・煮しめ 土の中で根をはる根菜のように末長い幸せが続きますように。
一の重には豊作の感謝と共に幸せへの願いを込めて調理された食材が供えられてきたのですね。
重箱は三層になっているのは「箱を重ねる」ということから「めでたさを重ねる」縁起もあったようです。
今ではお節料理もお取り寄せができるようになり、年々バージョンアップしてきて伝統的なものだけではなく和様折衷、洋風中華風、はたまた有名シェフや高級割烹の高価なお重など本当に種類が豊富になりました。
昔は家でこしらえたものですが、今ではライフスタイルにあわせて都合のいい選択をしながら、お節料理を味わう機会がどんどん増えたらいいと思います。
今年はおうち時間で手作りに挑戦!というあなたでしたら、私が以前ご紹介したブログ「母から教わったさ・し・す・せ・その調味料」もご一読くださると嬉しいです。
お節料理を食すには、ぜひ祝い箸で!
ここまで簡単ですがお節料理はしあわせ力いっぱい!ということをあなたにお伝えできたら嬉しいです。
最後にせっかくお祝い料理をいただくので、合わせて「祝い箸」を揃えてみてはいかがでしょうか。
祝い箸は末広がりの八寸(約24センチ)で縁起がよいとされています。両方の先端が細くなっているので「両口箸」とも呼ばれ、
・一方は神様用
・もう一方は人が使う
ためで“神人共食”を意味しているそうです。本来は、お節料理は年神様へお供えしたあとにそれを下げていただくので、まさに神様と共に食事をするというわけですね。ですから両口だからといって人が両口を使うことはタブーだそうです。
令和3年がどんな年になろうとも、その新しい年明けを愛でながら、
昔からそして今も変わらず受け継がれてきた人々の願いに思いを馳せながらお節料理を召し上がってみてください。
そう、その時は決してしあわせ力の“おまじない”を忘れずにね。。。
食べることは生きること。
P.S.
「1899おせちレストラン」は”新しい日常”に合わせた取り分けせずに食べられるオーダー形式のおせち料理食べ放題プランです。ご着席のあとすぐにテーブルに並ぶのは、おせち20品を少量ずつ詰めたミニサイズの一人一重のおせち重箱とお雑煮。職人が華やかに詰め合わせる“ミニ重箱”がお正月気分を盛り上げること間違いなし!その後は、お好きなおせち料理をオーダー用紙に書いて心ゆくまでご注文いただけます。
開催期間は、2021年1月1日(金・祝)~3日(日)の3日間です。
詳細、ご予約はこちらから。
https://1899.jp/ochanomizu/osechi_restaurant/