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静岡で、スパルタな新茶摘みに参加した話│1899 CHACHACHA BLOG

静岡で、スパルタな新茶摘みに参加した話
5月2日。静岡県の富士市にある山田製茶さんにお邪魔し、新茶摘みをしてきたときの話をしたいと思います。
私の静岡行きが決まったのは4月下旬。
1899のスタッフが集まって茶摘みに行くということで、ウキウキで参加を決め、ずっと楽しみにしていたのですが・・・
決行の日、5月2日の早朝。
天気予報はなんと大雨、降水確率100%。
スタッフの健康・安全確保を重んじた1899スタッフ代表の坂上(CHACHACHAブログではおなじみ)から、
朝一で「私一人で摘みに行くので、他の皆さんはまたの機会に」と連絡が。なんと無念。
しかし、雨の日の茶摘み。
一度はあきらめたものの、どんな感じか気になるではありませんか。
完全に茶摘みに向けて覚悟を決めていたので、今日は他の仕事をしようにも集中できない気もしてきます。
健康状態も万全だったため、交渉の末わたしも同行させてもらうことに。歓喜。
静岡に到着
そんなこんなで、なんとか富士市に到着。
予報通り、しっかり雨が降っております。
今回お邪魔するのは、山田製茶さんの製茶工場の隣にある茶畑。
新幹線で東京駅から約1時間。新富士駅からタクシーで20分くらいの距離です。
山田製茶の茶師、山田典彦さんが出迎えてくださいました。
空の色はどんよりでしたが、茶畑の新芽は鮮やかな緑色!
とっても元気に伸びています。
この時期ならではの茶畑の様子は何度見ても感動がありますね。
雨にぬれるお茶の葉もきれい。
雨の中の茶摘み
身支度を整えて、いよいよ茶摘み・・・と思ったら「え、そんな格好で摘むの!?」と山田さんが驚愕の表情に。
雨の中の茶摘みということで、動きやすい服にカッパを羽織っていたのですが、そんな靴じゃ無理だよ~と長靴を貸してくださいました。
たしかに、雨の茶畑にスニーカーでは太刀打ちできなさそう…認識が甘かったようです。
しっかり長靴もはいて、いよいよ茶畑に出発です。
坂上と山田さん
新茶摘みというと、オチャノ木の先端から葉3枚分にあたる「一芯二葉」を摘むのが一般的かと思いますが、今回は長持ちさせるためにあえて長めに摘み取ります。
ポキっと摘むときの感触が小気味よくてクセになりそう。
思ったより雨は気になりません。
むしろ、傘をささずに雨の中歩き回るのがちょっと楽しい。(長靴のおかげですね)
カッパにあたる雨音を聞きながら、山田さん、坂上と黙々と摘んでいきます。
こちらのお茶の木の品種は「おくひかり」。
温和で丸みのある味わいが特徴のひとつです。
これは別の日の写真なのですが、晴れていれば茶畑の奥に富士山が見える絶景なんだそう。
今日は雨のため、残念ながら富士山の気配は感じ取れなかったのですが、晴れの日の風景も是非一度見たいですね。
小一時間ほど摘んで、一度収穫量を確認。
おいしそうなお茶を選んでたくさん摘めた!と満足していたのですが、坂上は「ゾーンに入った」と言って私の倍くらいの量を摘んでいました。
山田さんが摘んだお茶は、量の多さに加えて向きが揃っていて美しい。
目標量の収穫に向けて、再び茶畑へ。
途中とんでもない土砂降りに苛まれながらも、お茶を摘み続けること約2時間。
ツヤツヤとしておいしそうな新茶の葉を、たくさん収穫することができました。
日頃の運動不足が祟ってか、終盤わたしはもう腰がバキバキ。
手摘みのお茶づくりがいかに大変か、その一端を垣間見たように思います。
こちらを大切に東京まで持ち帰らせていただきます。
こうして、悪天候の中ではありましたが無事に目標量の新茶を摘むことができました。
山田さん、ありがとうございます!
「山田製茶」とは?
お茶の品種を11種類栽培し、品種の個性を生かしてオリジナルブレンド茶を作られているという山田製茶さん。
茶畑でお茶を育てるだけではなく、お茶の製茶工場を持っていて、茶葉の生産・加工・販売までを行っています。
茶畑の隣にある工場も見せていただきました。
摘み取った茶葉を保管する機械から、茶葉を加工し、仕上げられた茶葉を合組するまでに必要な機会がずらり。
すべての工程が終わるまで、5時間くらいかかるそうです。
工場の中はきれいに整えられていて、お客様から希望があったときにすぐに見せられるようにしているのだそう。
山田製茶さんがつくっているジェラートもいただいちゃいました。
パッケージの「茶ら男」は、山田さん自らが扮する“富士市のゆるキャラ”。
玉露ジェラート、香りも味もすごく濃厚。
こんなパッケージの新茶も。
帰りがけに、山田さんを含む、静岡県富士市の茶農家4人で開業されたほうじ茶専門店「茶舗 焙焙焙(ばいばいばい)」にも立ち寄らせていただきました。
2024年11月にオープンしたばかりのきれいな店内。
茶葉の生産から加工、焙煎、販売までを一貫して行っているほうじ茶商品が、物販とドリンクメニューとして販売されています。
ほうじ茶の良い香りが、茶摘みの疲労を癒してくれます。
摘んだ新茶のゆくえ
こうして、富士市でのお茶づくしの一日が終わりました。
ここまでお読みくださった方は、こんなにもたくさんの新茶の葉をいったい何に使うのか疑問に思われたかもしれません。
この摘みたての新茶の葉、レストラン1899お茶の水とチャヤ1899東京のお客様に「新茶の天ぷら」としてふるまわせていただいています。
「茶葉にするんじゃないの?」と驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、これがとってもおいしいのです。
葉がやわらかいこの時期にしか味わうことのできない、新茶の天ぷら。
提供期間は2025年5月3日(土)~5月11日(日)の9日間です。
レストラン1899お茶の水では、期間中に店舗で料理やスイーツをご注文いただいた方にサービスとして。
チャヤ1899東京では、ホテルの朝食ブッフェのメニューのひとつとしてご用意します。
準備数がなくなり次第終了となりますので、その点は何卒ご了承ください。
山田製茶さんが丁寧に育てたお茶の葉を、1899スタッフが摘み、料理して皆さんにお届けします。
是非味わってみてくださいね。
そして、“飲む方”の新茶を楽しめるメニューももちろんご用意しています。
こちらは「新茶フェア」と称して2025年6月30日まで開催しておりますので、お楽しみいただけましたら幸いです。