「類稀なる美貌を持ち、四半世紀経った現在でも人々を魅了する、”永遠の妖精”と謳われた女優がいます。そうオードリー・ヘップバーンです」
私が学生のとき、何気なく興味本位で受講していた「西洋演劇論」の女性の教授が、
なんだか楽しげに語っていました。
多分、数いる役者のなかでも、特に彼女のことを好きだったのだと思います。
そんな昔の出来事を、社会人になった今に、ふと思い出しました。
テレビニュースで知ったのですが、
今年の5月9日が、「オードリー・ヘップバーン氏の生誕90周年」だったそうです。
講義では、実際にその演技を鑑賞しようと、
そのまま、オードリーの代表作の一つである映画『Breakfast at Tiffany’s』を見ました。
ご存知の方も多いと思いますが、原作は米国の作家トルーマン・カポーティの小説。
パラマウント社による1961年公開のオードリーが主演の映画です。
舞台は第二次大戦下のニューヨーク。安アパートに住む「駆け出し女優のホリー・ゴライトリー(オードリー・ヘップバーン)」は、将来に大金持ちと結婚することを夢見る。そんなホリーの日課は、ティファニーのショーウィンドウを見ながら、朝食のクロワッサンを食べることだった。しかし、そのホリーに恋したのは、上階に引っ越してきた”売れない作家”のポール(ジョージ・ペパード)。ポールは、ホリーに惹かれるけれど、金と自由に憧れ、型破りな奔放さを持つホリーは別の男に目移りしてしまう・・・。