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茶托とは?コースターとの違いや使い方など茶托の秘密に迫る|1899 CHACHACHA BLOG

2023/01/14 一服のお茶のような話 ケイゴ

茶托とは?コースターとの違いや使い方など茶托の秘密に迫る|1899 CHACHACHA BLOG

茶托とは?コースターとの違いや使い方など茶托の秘密に迫る

皆さん、こんにちは。2023年初めての立原ブログです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今回私は、年も明けたので心機一転、茶道具である【茶托】について、一から学び直してみました。
1899ブランドを背負っている上で、茶道具の由来や用途くらい知っておかなければなりませんしね。(笑)
私の知らない側面がたくさんあり、大変興味深かったです。
是非最後までお読みいただけると嬉しいです!

そもそも茶托とは?

茶托とは、お茶を提供する際に触れがちな飲み口に触れないことや、湯温が高いと火傷してしまう可能性があるので火傷防止、そしてテーブルを汚さないようにするという役割があります。
お客様へのおもてなしが詰まった茶道具ですね。
そんな茶托は江戸時代に中国から渡ってきたと言われています。ちなみにお茶を飲む習慣は平安時代からあったと言われています。

おすすめの茶托


茶托

茶托とコースターの違い

ひとことで違いをお伝えすると「茶托=熱い飲み物/コースター=冷たい飲み物」という違いに加えて「和洋の違い」です。
茶托の素材は耐熱のものが多いです。一方、コースターはコルクから作られるものが多くないですか?
それにはちゃんとした理由があります。
冷たい飲み物は室温との温度差でコップの表面に水滴が付きます。
そこで吸収性の高いコルク素材のコースターが役立つのです。

また、ガラス製のコップ(洋)に茶托(和)を使用するのはアンバランスですよね。
飲み物を入れるデザインや形によって、使い分けていくといいです。

私もなるほどな〜と思いました。

茶托の使い方とマナー コースターとの比較も交えて

茶托を使う場合のポイントは、お客様の前に差し出す際に湯呑を手で触れないこと。
①お盆の上で茶托に湯呑を乗せる
②茶托を持ってテーブルに置く

コースターの場合は、コースター→グラスの順に出します。
①コースターをテーブルに置く
②グラスをコースターの上に置く

似たような役割を持つ茶托とコースターですが、使い方は異なりますね。
私も改めて勉強になりました。

茶托と湯呑の合わせ方 ファッショナブルな組み合わせとは?

茶托と湯呑の組み合わせでお悩みになる方もいらっしゃるかと思います。
場面や季節でどのように合わせたらいいのかご紹介します!

【場面】

・仏事や慶事ではシンプルな黒色を

まずはおもてなしでよくお茶を出す機会がある、仏事や慶事用の茶托は1つ揃えておきましょう。
どちらにも使用するなら、黒色でシンプルなデザインのものが間違いないです。
黒でも金が施されていたり、水引きの装飾等が付いていると仏事などでは不向きなのでシンプルなものを選ぶようにしましょう。

仏事以外でもシンプルな黒はほとんどの湯呑と相性がいいので便利に使えると思います。

・お祝いの席やおもてなしには朱色などの赤系

お祝いの席やおもてなし用には華やかな朱色などの赤系の茶托を揃えましょう。
漆塗りの朱色はツヤあり、ツヤなしどちらでも魅力的できれいです。
赤系はデザインも遊び心のある華やかなものが多いので、自分が気に入る茶托を見つけてみてください。
おもてなしには相性抜群なので、朱色もとてもいいです!

・普段使いならカジュアルなものを

ちょっとした友人を招いたり、近所の皆さんとお茶をするときに使うような茶托は和洋どちらでも使えるカジュアルなものがいいです。
カジュアルなものは湯呑だけでなくグラスやカップにも使えます。
ナチュラルな木製のものや金属のもの、和洋兼用のカジュアルな茶托も1つ揃えてみてはどうですか。

【季節】

茶托の組み合わせに慣れてきたら、季節感を考えて使えるようになりましょう。
冬場なら厚みのある木製の茶托、夏場なら涼しげな竹細工の茶托のように季節感を考えたおもてなしができるようになれば最高です。
新しい茶托がほしいなーと思ったらその季節感に合わせたものを選んでみてはいかがですか。

茶托を使った時のお茶の飲み方は?

左手を軽く茶托に添え、右手で湯呑を持ち上げます。
その後、左手を湯呑の底に移動させ、両手で飲むのがお茶の基本マナーです。
また、抹茶は音を立てて飲むこともありますが、煎茶は立てずに飲みます。

茶托の選び方

茶托には、いくつか種類があります。
大きさは12cm(4寸)サイズが一般的です。
湯呑との大きさのバランスを見て、選んでいきましょう。

・木製

もっとも一般的で人気の高い素材です。
漆塗りのものは高級感があり、おもてなしにはぴったりです。

・竹製

夏用の茶托なら竹製がおすすめ!
竹製の茶托は壊れにくく、水分の吸収性もいいです。

・ステンレス製

丈夫で扱いやすく、錆びにくく、扱いがもっとも簡単かもしれません。
茶托の素材としては珍しいですが、保温性が高く、使い勝手もいいです。


龍名館で使用している茶托です。

おすすめの茶托

ここまで茶托の選び方を綴ってまいりましたが、ここでホテル1899東京で使用している茶托をご紹介いたします。

・茶托 オイル仕上げ(南景製陶園)

木製食器用のオイルのみを塗布した「オイル仕上げ」は、木目の優しい風合いを感じられ ひとつずつ個性があります。

・茶托 黒墨(南景製陶園)

墨で染めオイルを塗布した「墨黒」の茶托は、シックな墨黒の中にも木目の風合いが感じられます。

非常に上品な見た目で、使い勝手の良い茶托です!!
是非チェックしてみてください!!

おすすめの茶托


茶托

さてさて、本日は【茶托】の基本について、綴ってまいりました。
ホテル1899東京2Fティーカウンターやレストラン1899お茶の水等、全グループ店舗で茶托を使用しておりますが、ここまで奥が深いとは思いませんでした。
茶道具ひとつ取っても、日本のおもてなしは素晴らしいものですね!

皆さんは茶道具の中で何が一番好きですか?
どんな茶托をお使いですか?

次回ブログもお楽しみに!!!