1899 CHACHACHA Blog
【BLOG】忙しい貴方へ、ストレスにはお茶が効く
お茶でストレスのダイエット – テアニンの効果
先日電車に乗っている時に、とある広告に目が行きました。
前向きに生きる女性の応援歌的な本で、38年前のベストセラーを書き直したものだそうです。
人生100年時代で「家庭」「自分育て」「仕事」の三立をどう実現するのか?という大きなテーマが掲げられています。
先駆者、賢者のしなやかで力強いアドバイスに称賛と共感の声が沢山寄せられています。
良書は人生によい影響を本当に与えてくれる有難い存在です。
でも、さまざまなライフステージ、ライフスタイルの中で、さまざまな顔を持つということは、そもそも忙しい日々の連続です。
現実のストレスは、とてもパーソナルなもので、日々上手く対処しないと段々と蓄積していくものです…。
そんな時、
「お茶共に過ごすゆるやかな時間」が有効である
“3つの大きな理由”について徒然につづりたいと思います。
いえいえ、宣伝でありません(笑)
お茶が、ストレスのダイエット(抑制)効果をどれだけ発揮できるか?についてです。
きっと思っている以上ですよ。
1つ目はそもそも、お茶の成分テアニンが効く。
なあんだと思うかも知れませんが、納得のお話。
テアニンは、緑茶に含まれるアミノ酸の一種で、その中で最も多く含まれます。
また、アミノ酸は緑茶のうま味成分とされます。このテアニンがリラックス効果やストレス軽減に作用します。
テアニンを摂取すると実際に脳内にα(アルファ)波が出て、副交感神経が活性化するという研究結果があるそうです。
α波が出ると人はリラックスした気分になり、緊張・ストレス状態の時に働く交感神経に対して副交感神経はリラックスしている時に働く神経系です。
緑茶に同じく多く含まれるカフェインは覚醒作用があるのですが、このテアニンは興奮を適度に抑える働きがある為、緑茶はカフェインによる興奮が穏やかな作用にとどまるようです。
だから、お茶は「ゆるやか」なのですね、と妙に納得。
よくあるシーン、ちょっとお茶で「ほっと一息」とか、「お茶でも飲みながらお話ししましょう」いうことはお茶が持つ効能から言っても実に”理と利”にかなったことなのです。
寝るが勝ち。
ストレス解消の王道は、「美味しいもの(好きなもの)を食べて寝る」だと思います。
特にこの寝るという行為が、いかに大事かというのは言うまでもありません。
質の高い眠り(寝る)という意味です。
寝るにお茶が効くらしいです。
このテアニンのリラックス効果が心地よい眠りに誘導します。
特に覚醒作用(目覚め)があるカフェインの抽出を抑制し、テアニンをより摂取するには水出し緑茶がオススメです。
ちょっと話が変わるのですが、お茶に含まれるアミノ酸などのうま味成分は、味覚的に苦みや渋みを感じるもので、最初のうちは「まずい」と思うのだそうです。
実は飲み続けることによって「おいしさ」を理解、獲得していくのです。
お茶の「おいしさ」は学習することにより、後天的に覚えるものだということです。
つまり、お茶は飲めば飲むほど「おいしく」なるのです。
幼いうちは、甘いものは無条件で「おいしい」と感じるのですが、苦みや渋みは危険のアラームだと本能的に感じるので「まずい」と思ってしまいます。
ちょっと我慢して飲むことを繰り返すことによって、「おいしさ」を感じるようになって行くのです。
更に、この 苦みや渋みに慣れてゆくと、段々と、より苦みや渋みが強いものを好むようになって行くのだそうです。
これって、人生に通じるものがありますネ。
人はさまざまな経験を積んでゆく中で、大人になって行きます。
人生の酸いも甘いも嚙み分けるようになります。
「良薬口に苦し」とも言います。
“達観”というものでしょうか。
お茶でマインドフルネス
マインドフルネスという言葉を聞いたことがありますか。
マインドフルネスとは「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」と言われています。
多くは「瞑想」などを通し、雑念を無くしリラックスして、この瞬間に集中、研ぎ澄まされている状態です。
多くの一流企業やアスリートが取り入れていることで最近有名になってきていますよね。
その効果として、集中力の向上、不安の軽減などメンタル面での効果がありますが、身体面においても免疫力の改善、血圧低下など、多くの効果が期待でき、
医療面でも取り入れられています。
実は昨今、お茶の世界的ブームに続き、マインドフルネスに通じる部分が注目されています。
特に茶道については、お茶を点て、作法に従って飲む、
その過程で自分とお茶に集中することで瞑想と同く精神を綺麗にし心を開かせてくれます。
もちろん作法としてのマインドフルネスだけでなく
上述しているテアニンに健康機能性があります。お茶は力を持った植物・飲み物なのです。
「お茶と共に過ごすゆるやかな時間」の習慣化で脳内の清掃・洗濯を
そもそも人生設計の理想が高ければ高いほど、
多くのストレスに対処しなければならない生活を送ることになるのですが、
この”達観”という境地に至るまでは、人生の苦みや渋みに慣れて行くことが必要です。
これが3つ目の理由です。
緑茶の苦みや渋みに慣れることで、人生の苦みや渋みに耐えられるようになるという話では決してありませんよ。
「お茶と共に過ごすゆるやかな時間」が効くのです。
何故、人生設計の理想が高ければ高いほど、多くのストレスを抱えることになるかというと、
人の脳は死ぬまでに持っている能力の10%くらいしか使わないとよく言われます。
つまり、人の脳の情報処理能力には限界があり、自己防衛の為に忘れるようにできているのです。
この情報処理能力を超えて情報処理をしようとすると脳は一種のパニックに陥ります。
個人差はあるのでしょうが、多かれ少なかれです。
案外にこの肝心なことを自覚していない、意識していないと能力を超えた情報の多さにストレスを感じ、これをプレッシャーに感じ、頻繁に脳はパニック症状に陥りがちです。
情報処理能力の思っているほど以下に低い限界は、今この瞬間、周囲360度すべてのことを気にし始めたら、全く集中できなくなるのもその証拠です。
必然的に周りを気にしないように、情報を取り入れ過ぎないように本来の脳は動きます。
今、ブログに集中していただけていますか(笑)
例えば、冒頭で取り上げたような書籍のテーマ、
人生100年時代で「家庭」「自分育て」「仕事」の三立をどう実現するのか?
女性は変化するライフステージや選ぶライフスタイルで、様々なターニングポイントを迎えます。
その時々で多くの決断、判断を迫られることになります。
その時に多過ぎる雑音や雑事や雑念に苛まれることになります。
このようなテーマを聞いただけで、様々な思念が頭の中を駆け巡り、ストレスを感じ、プレッシャーに感じたりはしませんか?
もちろん、そうでないに越したことはありませんが…。
この雑音や雑事や雑念の正体は、その大半は、人は”変化と比較”をするように育てられていることに起因しています。
変化とは、価値観のインフレです。これをマンネリと言い換えることもできます。
例えば、欲しくて、欲しくてどうしようもなくて、やっと手に入れた高級時計、買った瞬間に最上級の幸福感を味わったけれど、毎日着けている内に段々と何とも言えなかった幸福感が薄れていく経験はありませんか?
これが習慣です。人の脳は慣れるようにできているのです。
もちろん良い面と悪い面があります。悪い面の一つが日々の感謝を忘れることです。
これが本来の自分のあるべき姿を忘れる一因にもなります。
比較とは、他人のモノサシです。これを世間体と言い換えることもできます。
例えば、欲しくて、欲しくてどうしようもなくて、やっと手に入れた高級時計、買った瞬間に最上級の幸福感を味わったけれど、他人から「何かヤンキーみたい、イタイかも…」と言われ、何とも言えなかった幸福感が幻滅に変わる瞬間を経験したことはありませんか?
これが分析です。人の脳は分析するようにできているのです。
もちろん良い面と悪い面があります。悪い面の一つが自身の努力を忘れることです。
これが本来の自分のあるべき姿を忘れる一因にもなります。
どちらも小生の実体験ですが…。
もちろん「負けてたまるか!」という克己心や諦めない心は、とても大切です。
要は脳内の情報処理のバランスです。
何か一方に偏り過ぎると、思い込みが強すぎるとバランスを崩します。
情報処理のバランスとは、認識のあり方で、多様性とか、多様な価値観を持つことと言い換えることができます。
この情報処理(認識)のバランスを欠くということは、雑音や雑事や雑念など、多大で過大な情報を脳が一気に取り入れた状態であり、
脳は複雑に認識し、一種のパニックに陥るのです。
何故なら、脳の情報処理能力は思った程に高くはないからです。
脳のパニック症状は怒りを呼びます。
キレて、他人にきつく当たるのも、自分を責めて落ち込むのも全く同じ症状で、これが怒りというもので、実は無意識に多くのストレスでイライラした状態です。
無意識に脳が「何をどうしていいかわからない状態」が怒り、怒った状態なのです。
脳のパニック症状のままで考えても、否、怒りで考えていない状態で、そこから何か生産的なこと、建設的なことが生まれることはありません。
何よりも「本来の自分のあるべき姿」を忘れています。
人間は感情的な生き物ですから、怒りを呼ばないようにすることは不可能です。
強弱はあるのでしょうが、これをバランス、コントロールすることが大切です。
「本来の自分のあるべき姿」のリセットです。
最近は余りよろしくない世情もありますが、「外交は全て宴会から始まる」という言葉を聞いたことがあります。
フランスの有名な格言だったかは知りません。
怒りは「まあ、お茶でも一杯ご一緒に」で解決、解消してほしいと願うばかりです。
生活における感情の揺さぶりは余り大きくならない内に、リセットしておくことが有効です。
その為に感情、心にすき間、余裕、遊び心を作っておくことが大切なのです。
脳内の情報の整理整頓、取捨選択です。
だからこその「お茶と共に過ごすゆるやかな時間」の習慣化です。
「お茶と共に過ごすゆるやかな時間」とは脳内の清掃、洗濯なのです。
これにはリラックスした会話、対話が効くのです。
「今自分がおかれている立場や持っているものに感謝する時間を作るのが非常に有効で、毎日のスケジュールの中でほんの少しでもいいので感謝する時間をつくるだけでも、ちょっとした変化が期待できる」と、何かの本に書いてありました。
そのアイテムやツールとして「お茶と共に過ごすゆるやかな時間」が有効ですよという、1899からのオススメでした。
目まぐるしく過ぎていく毎日、目の前の日常に、そばにいる大切な人にちょっと意識を集中するだけで毎日の幸福度はちょっと上がるのではないでしょうか。
了 HOTEL 1899 TOKYOにて草々