本ブログも前半と後半で中世と近代くらい話が違うのですが、
後半は茶缶の話です。というより脈絡がないのですが...(汗)
買わない、持たない時代には、
消費するから、嗜む(たしなむ)ことが大切になってきます。
サブスクなど一期一会が薄れるからからこそ、
逆説的ですが、一期一会の価値が高まる筈です。
茶事も急須やフィルターインボトルなど、
自分でカスタムしたお茶を携帯する方向に回帰する流れになると想像しています。
その方が、
茶殻くらいしか捨てるものがないのですから、とても持続的です。
且つ急須で淹れるとシェアリングやコミュニケーションも取れるというメリットもありますから、是非にスタイルは違えど、趣味嗜好を回帰して欲しいものです。
その際に、
自分好みの茶葉をどう保管するのかが、ポイントですね。
形態がティーバッグの茶葉でも同じです。
茶葉はデリケートな食品です。それが良質なものならなおさらです。
お茶は味わいと香りを楽しむもので、
よく茶殻は消臭効果があるといわれるように色々な成分を吸収しやすく、
お茶本来の味わいと香りが壊れやすく繊細なものだからです。
1899がお世話になっている埼玉県狭山市の茶園「宮野園」茶匠 宮野圭司さんからお話を伺い、茶葉などの取扱いについてポイントをまとめてみました。
①「温度」「湿度」「酸素」「直射日光」の4つが茶葉の保存状態を左右します。
②缶入りの製品なら、蓋をしっかり閉めて保存します。
③お茶屋で購入した茶葉や袋入りの製品なら茶缶などの密封容器に移し替えて酸素に触れないように保存します。
④高温多湿を避ければ常温保存でOK。夏期は冷蔵庫、冷凍庫でもよいですが、冷蔵庫や冷凍庫から取り出す時は、室温との温度差で湿気を呼ぶことがありますので注意ください。
⑤茶葉はニオイを吸着しやすいので、ニオイの強い食品や香辛料と一緒に保管したりしないように注意します。
⑥一度に大量に買わず、こまめに新鮮な茶葉を買い、ほうじ茶などは淹れる度に必要な分だけ挽くなどが理想です。
⑦1週間から14日以内に飲みきることをお勧めします。
最後に「茶葉の保管には何と言っても茶箱が理想ですね」と宮野さん。
さすがに茶箱は無理なので、お茶の保管におススメは茶缶です。
茶缶というと茶筒タイプを思い浮かべるのですが、
最近はパッケージも袋や箱型などパッケージが多様化していること、
また家庭でお茶を急須で淹れることが減っていることなどから茶缶の製造は減り続けいます。茶缶メーカーも少なくなってきているとのこと、現在も頑張っている茶缶メーカーのカタログを観るとギフトや小物入れとして様々な用途を提案されていて、新たなニーズの掘り起こしに懸命な様子が伺えます。
逆にそれだけに過去になかった斬新なデザインなど百花繚乱です。
案外に茶缶が面白いです!!!
お茶処に茶缶メーカーありでMade in Japanがまだまだ健在なのも特徴です。
ブリキからステンレス、スチール、プラスチック、銅、錫(すず)、ガラス、桜の皮など素材も様々、容器としてオマケ的なもの、職人のハンドメイドでウン万円のツウ好み、その仕上がりに惚れ惚れする垂涎(すいぜん)のものまでレベルも多岐に渡り、自身のライフスタイルにマッチしたものをデザイン、機能や機能美といったところまで、偶然の出会いの楽しさも含めて”選びたい”ですネ。ただし、機能は密閉性の高いものを選ぶのがコツです。
P.S.
ちょっと我田引水ですが、
1899のCHACHACHA缶は、静岡製缶(Made in Shizuoka)というメーカーのもので、
少量で飲み切りや、ティーバックなどを入れての携帯を意識して、コンパクトな茶缶にしました。サテン材(ブリキ)で布地のような温もりを感じる触り心地、プレス成型で継ぎ目がなく、蓋(ふた)にシリコーンゴムが仕込まれていて密閉性も高い、優れものです。
最新のUVインクジェットプリンターで印刷しているので、外観デザインが色鮮やかで色滲み(にじみ)、色移りも少ないのも特徴です。