新潮文庫 池波正太郎 著 「男の作法」 。ふと、宴席で瓶ビールを飲んでいる時に、気持ちよく酔いながら思い出しました。
1899 CHACHACHA Blog
【BLOG】茶には「男の作法」と逆を往く
学生時代に読んだ、池波正太郎 著「男の作法」の瓶ビールの話。
というのも、
池波正太郎 氏が、こう語っていたからです。
「ビールというのはね、料理屋でもそうだけど、本当の料理屋でない限り、まだ残っているうちに継ぎ足してしまう。これは愚の骨頂で、一番ビールをまずくする飲みかたなんだよ。」
つまり、まだグラスに残っているに新しいものを継ぎ足すな、と、、、。
たとえば、昔ながらの居酒屋の店員さんが、気を利かせて、途中で注いでくれたり。
会社の宴席では、巷での宴会でのマナー? で、若輩者がテーブルの端から端まで、
目を光らせて、先輩や上司のグラスが空になる前に注いだり。
(ちなみに、私の会社では無いです。優しい方たちばかりです 笑)
もしかしたら、皆さんにもそんな経験があるかと思います。
でも、なにやら、それは、氏によると”バッドマナー”らしく、
「ビールというのは成分がある程度飛んじゃうわけですよ、時間がたつと。そこへ新しい成分をいれるでしょう。せっかくの新しいあれがまずくなっちゃうんだよ。それに、ちょっと飲んだものを置いておくと、冷えたのがある程度温かくなってきちゃうわけだ。そこへ冷えたものを入れても、本当に冷えたかんじにはならないわけでしょう。中和されちゃうから。」
では、何が正解なのかというと、
「コップになみなみ注がないで、三分の一くらい注いで、それを飲みほしては入れ、飲みほしては入れして飲むのがビールの本当のうまい飲み方なんですよ。」
なるほど 笑!
まぁ、、、ん~。
なんとなくわかるような気がする!
残りのビールは、瓶にキープしておけ。
グラスが空になったら瓶から注げ。という教訓ですね。
もっと詳しくいうと、
冷えた瓶の中にビールを溜めて、冷えたビールを残し、
ビールの炭酸やら香りなども最大限に瓶内に残しておくわけですね。
これは、多分、その人の気の持ちようで 、
そして、かなり、”こだわり”が強いですが、
私はそんな「池波流 瓶ビールの作法」の気持ちがわかるように思えます。
なんにせよ、自分の”こだわり”を持つのは、その人の魅力のひとつだと感じます。
池波正太郎のように、自分の”こだわり”を持った渋い男になってみたいぜ! とも思います。
まぁ、私を知っている同僚からは、
「お前のキャラじゃないだろ~!」とか、「クセがつよい」やら言われそうですが・・・ 笑
茶には「男の作法」と逆を往く?
瓶ビールでは、”男の作法”として語られていましたが、
急須で淹れるお茶にも、しっかりと”お茶の作法”があります。
ずばり、さっきの考えとは反対で、
「急須には一煎目のお茶を残さず、注ぎ切る」ということ。
湯冷ましで適温にしたお湯を、茶葉の入った急須へ。
そして、急須から、お湯呑みへ。
急須にお茶をキープしてはダメ!
理由としては、
急須に湯が残っていると、その間にずっと茶葉が浸出して、
濃く苦くなりすぎたり、次の二煎茶目にも影響が出てしまうからです。
だから、急須に入っているお茶液は残さず、全てお湯呑みに淹れる。これが大事。
茶には「男の作法」と逆を往くのですね。
ぜひ、”お茶に対するこだわり”も持ちながら、
お茶の作法を実践して、おいしいお茶のある生活を楽しんでください!!
ちなみに、最近の私の”こだわり”は、「美しい茶器」。
あまり茶器には、さらには食器やグラスにも注目することは無かったのですが、
最近ハマっています。やっぱり、美しいものを持って使っていると、心が和みますね、、。
煌びやかで、でも落ち着いた、そんなデザインが好き・・・。