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【BLOG】【知ってたらすごい!】「テイン」とは?
2019/05/04 一服のお茶のような話 KONcierge
ようやく気温の上下も少なくなり、すっかり春らしい陽気になってきましたね。
そろそろ新茶が採れ始める時期なので、春らしい気候の中
昼は冷茶でサッパリ、夜は温茶でゆったり、なんていうのもいいかもしれませんね。
さて、今日のブログ内容ですが、お茶に関する豆知識(というよりほぼトリビア)について書こうと思います。
これから市場に新茶が出回り、
なにかとお茶に関する他愛もない話なんかが皆さんの間で増えてくることを願いながら、
ちょっとした話のネタにでもなればと思います。
是非ご活用くださいね。
ということで、今日のブログはお茶トリビアです。
早速ですがクイズです。
題名にもありますが、皆さん「テイン」という名前の物質を耳にしたことはあるでしょうか?
(もし「テイン」が何であるかこの時点で分かっていたらすごい!)
少しヒントを出すと、テインとは私たちが日頃よく摂取していて、
且つお茶以外のものからも摂取することが可能なある物質の別の呼び方なのですが…
勘の良い人はこの時点でなんとなく予想ができているかもしれませんね。
もっとヒントを出しましょう。
僕はこの「テイン」という物質の名前を、大学の時に研究室で卒論を書きながら
教授と話していた際に初めて聞きました。
僕はその時ある飲み物を飲んでいました。
卒論を書いたことがある人なら多少共感してくれるとは思うのですが、
疲れているし休んでもいない、けどやらなきゃいけない。
なんて時なんかに飲むあの飲み物です。
その飲み物に含まれているある物質の別の呼び方が「テイン」なのです。
さあ、ここまできたらほとんどの人がもう予想がついてきたのではないでしょうか。
そのある物質というのは…
そう、「カフェイン」です。
Wikipediaによると、カフェインとは
「1819年(一説には1820年)にドイツのフリードリープ・フェルディナント・ルンゲによってコーヒーから世界で初めて単離された。」(「Wikipedia」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3#%E6%AD%B4%E5%8F%B2)
とされています。
一方「テイン」とは、
1827年にM.ウードリーがお茶から抽出される覚醒作用のある成分として発見しました。
しかしその後、それがカフェインと同じ成分であるということが分かり、
自然と「テイン」という名前が使われなくなっていったのです。
(「Wikipedia」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3)
つまり、カフェインとテインというのは基本的には同じ物質で、
カフェインは発見元がコーヒー、テインは発見元がお茶であり、
カフェインの方が少しだけ発見されるのが早かった、
という歴史的関係があります。
僕の大学の時の教授はこのことを知っていて、お茶から抽出されるのは
厳密にはカフェインではなくテインと呼ぶのが正しいということを
知っていたんですね。
ちなみに研究室で僕が飲んでいたのはコーヒーで、
教授に「カフェインの摂り過ぎはよくないよ」と言われ、
「じゃあせめてお茶に切り替えますかね」と私が答えたところ、
「お茶もテインが出るからあまり変わらないけどね」と言われて、
テインとは何ぞや?
となり、教授にカフェインとテインの歴史を教えていただいたわけです。
でもこれ、面白いと思いませんか?
もしカフェインとテインが発見される順番が逆だったら、
今僕たちが当たり前のように使っている「カフェイン」という言葉も
「テイン」になっていたのかもしれません。
「テイン200mg! 驚愕のエナジードリンクが登場!」
なんて謳い文句のエナジードリンクも出ていたかもしれません。
ということで、今回は本当に知っていても仕方のないレベルの
お茶トリビアを紹介しました。
ご友人とゆっくり新茶を楽しむお茶の席にでも、
携えていっていただけたら嬉しいです。
P.S.
ちなみに一日のカフェイン摂取量の上限は健康な成人で400mg(お茶をマグカップで約4杯程度)とされています。
いくら頑張るため、眠気覚ましのためとはいえ、摂り過ぎには注意して
健康的な生活を送りましょうね。
(「厚生労働省」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html)